平成21年度
授業科目 担当教員 開講期
機械製図1 谷脇充浩 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
110103 1年 機械工学科 必修 2単位
授業概要
機械を作るときには,設計者と製作者が連携しないとよいものは出来ない.設計者の考えどおりに製作者が部品を加工し,機械を組み立てるには,図面で情報を伝える.したがって設計者は正確に分かりやすく図面を表現しければならず,誰が読んでも一般的かつ共通の意味を持たせなければならない.そのためにわが国では日本工業規格(JIS)が制定されているが,この『機械製図1』では,JISの製図規格を学びながら,それを使って実際に機械製図をすることで知識と技能を修得していく.
  到達目標
   1. 立体図を三角法(投影法)で図面で描くことができること
   2. 製図におけるJIS規格(基本的な図面の表示方法)を理解し、身につけること
教科書
機械製図  林 洋次 監修  (実教出版)
参考書
総合図学・製図  川北和明 編著  (朝倉書店)
新編JIS機械製図 第4版 吉澤武男 編著 (森北出版)
授業の進め方
基本的な図形の表し方,製図に関する規格等について教科書を中心に講義した後,基礎製図練習ノートを使用するなど,図面を作成することにより,機械図面作成についての知識・技能を修得する.
授業内容
前期 後期
1 図面の役割、線と文字等の説明および練習、基本的な図形のかき方 1 図面のフォーマット、材料記号についての説明と演習
2 基本的な図形、および歯形曲線(インボリュート・サイクロイド)のかき方 2 断面図示法の説明と演習
3 各種投影法、正投影法の理解とかき方 3 特殊な投影図示法の説明
4 投影図(三角法)の書き方 4 補助投影図面の作成
5 図面のフォーマット、寸法などの説明 5 寸法の記入方法についての説明と演習
6 製図器具を用いた投影図演習1 6 寸法公差についての説明と演習
7 製図用具を用いた投影図演習2 7 はめあい公差についての説明と演習
8 中間試験 8 中間試験
9 立体的図示法(等角図、キャビネット図) 9 幾何公差についての説明と演習
10 立体的図示法による立体図作成演習 10 面の肌の図示方法についての説明と演習
11 展開図(角柱、円柱)のかき方 11 図面による質量計算の説明と演習
12 相貫体とその展開図 12 製作図面の作成1
13 相貫体とその展開図の演習1 13 製作図面の作成2
14 相貫体とその展開図の演習2 14 製作図面の作成3
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
提出図面50%、定期試験50%
学生へのメッセージ
本教科では提出図面が全課題について提出されていない場合、単位は認められないため十分留意する事。
機械技術者が設計者の考えを製作者に正確に伝えるために修得が必須な科目であるため、知識だけでなく、技能としても十分習得する事を期待する。