平成21年度
授業科目 担当教員 開講期
環境材料工学入門 環境材料工学科全教員 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
151104 1年 環境材料工学科 選択 2単位
授業概要
全教員が担当し、ものづくりや実験、観察を通して直接に物質や材料に触れる機会をもつばかりでなく、学生と一緒に課題を取り組む過程で、学生との交流を図りつつ材料工学および地球環境に対する興味、関心を持たせる。
  到達目標
   1. 地球環境と材料工学との関わりについての基礎的な知識を身につけること
   2. 実験・実習における安全(機器の取り扱いなど)に注意できること
   3. 実験・実習内容を報告書にまとめられること
教科書
なし
参考書
なし
授業の進め方
4グループを作り、1/4期づつ順次交代しながら4つの課題に取り組む。
授業内容
 1.環境エネルギー実験(志賀、松英、平澤)
 電気エネルギー発生のしくみや自然エネルギーの利用方法を学ぶとともに、それらに関連した
 各種のエネルギー実験を行う。

2.金属、合金の組織観察と性質(高橋、日野)
 身の回りに使われている「合金」にはどのようなものがあり、我々の生活にいかに役立っているかを
 紹介する。実際に青銅鏡合金を作製する実習では、材料の強さや硬さを体感したり顔(組織)を
 光学顕微鏡で観察することで様々な特徴があることを実感する。実習を行った成果は、目的、
 実験方法、測定データ、観察結果、現状の使用例や今後の応用についてのアイデア等をまとめる。
 実習:古代のロマン?青銅鏡をつくろう!

3.銅コップの作製(谷、松原)
 直径180mm暑さ0.8mmの銅板を切り出す。焼き鈍しと鍛造を繰り返し、銅板を徐々に絞り、
 コップを作成する。

4.セラミックスと金属の性質の違い(相根、新田、朝日、高見)
 前半は、無機材料であるセラミックスと金属の特徴や性質の違いについて紹介する。
 実際にセラミックス(ガラスを含む)を作製することで、材料と触れ合い身近な材料としての親密感を
 深める。後半は、セラミックスと金属で違う性質を1つ取り上げ、どうしてその違いが出るのかを考える。
成績評価の方法
課題提出(60%)、取組姿勢(30%)、受講状況(10%)として評価する。
学生へのメッセージ
積極的に授業に参加し、エネルギー実験やものづくり、そしていろんな材料にふれることにより、材料の持つさまざまな性質に興味を持って欲しい。また、地球環境と材料工学との関わりを理解し、材料工学の重要性を感じ取って欲しい。地球環境を保護するには材料工学がキーポイントです!