平成21年度
授業科目 担当教員 開講期
粉体工学 朝日太郎 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
150503 5年 材料工学科 学修単位・選択 1単位
授業概要
粉体はセラミックス、粉末冶金、バイオテクノロジーなど多くの工業分野で取り扱われる原料の一形態であり、それらの特徴や特性を知ることは先端技術を支える機能性材料を理解する上で重要である。本講義では、粉体が利用されている分野の科学と技術を具体的な事例を通じて理解することを目標とする。
  到達目標
   1. 粉体の特徴や利点・欠点を理解できること。
   2. 粉体の持つ特性とそれらの評価方法について理解できること。
   3. 粉体に関係した単位操作の基礎について理解できること。
   4. 機能性粒子がどのような分野に利用されているか理解できること。
教科書
はじめての粉体技術、羽多野重信・山崎量平・浅井信義、工業調査会
参考書
トコトンやさしい粉の本 日刊工業新聞社
ベーシック化学工学、橋本健治、化学同人
授業の進め方
教科書と配布したプリントを中心に板書形式で講義を進める。課題を適時実施して、講義内容の理解度を深める。また、関連する分野の科学記事などを紹介し、広く粉体工学に関する内容への興味を深めてもらう。
授業内容
1 粉体工学の基礎
2 粉体の製造と機能化技術@(各種粉体製造法)
3 粉体の製造と機能化技術A(粉体粒子の機能化)
4 粉体の特性とその評価@(形態学的特性@(粒子径および粒子径分布、粒子形状、密度))
5 粉体の特性とその評価A(形態学的特性A(比表面積・細孔))
6 微粒子の機能性とその応用@(セラミックス分野における利用)
7 微粒子の機能性とその応用A(環境・エネルギー分野における利用)
8 中間試験
9 化学工学の基礎(物質収支とエネルギー収支)
10 粉体に関する単位操作@(分級分離と濃縮)
11 粉体に関する単位操作A(粉砕)
12 粉体に関する単位操作B(ろ過)
13 粉体に関する単位操作C(調湿)
14 粉体に関する単位操作D(乾燥)
15 期末試験
成績評価の方法
この科目は学修単位科目であるので、(45時間−講義時間)以上の自学自習を必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、{(45時間−講義時間) ×3 /4}時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。(各課題ごとの時間は担当教員が設定する。)
成績は、定期試験70%、課題30%として評価する。
学生へのメッセージ
21世紀の先端技術産業は「粉体」の持つ多様な機能を利用して創られた製品によって支えられていることを理解して欲しい。あわせて、微粒子の学習を通じてナノテクノロジーへの関心をも深めて欲しい。 
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(システムデザイン工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
  B