平成21年度
授業科目 担当教員 開講期
ヨーロッパ思想特論 木本 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
104240 5年 全学科 選択 2単位
授業概要
ヨーロッパ思想史は、ヘレニズム(ギリシア思想)とヘブライズム(聖書の宗教)を2つの中心点とする楕円形として理解することができる。ヘレニズムの理性的傾向は近代ヨーロッパの科学と民主主義の母胎となった。またヘブライズムの根幹をなす『旧約聖書』は、キリスト教・ユダヤ教(およびイスラム教)の聖典であり、現代社会を理解するために不可欠な書物の一つである。以上の視点から、この授業では、ヘレニズムとヘブライズムの基本的構造を描き出すよう試みたい。
  到達目標
   1. ヨーロッパ思想の基本構造を理解できる。
   2. ヘレニズムの基本思想を理解できる。
   3. ヘブライズムの基本思想を理解できる。
   4. 現代の文学・思想テクストに即して、ヘレニズムとヘブライズムを理解できる。
教科書
なし
参考書
創世記 (岩波文庫) 
地図とあらすじで読む聖書(青春出版社)船本弘毅著
方法序説 (岩波文庫) デカルト著
夜と霧 (みすず書房) フランクル著
モモ (岩波書店) ミヒャエル・エンデ著
授業の進め方
基本文献を提示して、それを解説・解読していく。参考書として購入したもの以外については、こちらで配布資料を用意する。また映像資料も有効に利用したい。
授業内容
前期 後期
1 ガイダンス 1 ヘレニズムの基本構造(1)
2 一神教の成立(1) 2 ヘレニズムの基本構造(2)
3 一神教の成立(2) 3 ヨーロッパ中世の世界観(1)
4 一神教の成立(3) 4 ヨーロッパ中世の世界観(2)
5 『創世記』(1) 5 ヨーロッパ中世の世界観(3)
6 『創世記』(2) 6 『方法序説』(1)
7 『創世記』(3) 7 『方法序説』(2)
8 『創世記』(4) 8 『方法序説』(3)
9 『出エジプト記』(1) 9 近代科学の成立(1)
10 『出エジプト記』(2) 10 近代科学の成立(2)
11 『出エジプト記』(3) 11 近代科学の成立(3)
12 共観福音書(1) 12 ナチズムとイスラエルの建国(1)
13 共観福音書(2) 13 ナチズムとイスラエルの建国(2)
14 共観福音書(3) 14 ナチズムとイスラエルの建国(3)
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験(80%)と授業中の発表(20%)により評価する。
学生へのメッセージ
ヘレニズムやヘブライズムは過去の遺物ではない。それらは激動する現代社会を理解する上で不可欠の知識である。授業中に示す参考文献のいくつかは自分で通読してほしい。
学習・教育目標 (生産工学) 学習・教育目標
(システムデザイン工学)
学習・教育目標
(生物応用化学)
機械工学コース 環境材料工学コース
D-1 D-1 D-1 D-3