平成21年度
授業科目 担当教員 開講期
数学A-3-2 小山一夫、千葉克夫、西谷郁夫、古城克也 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
102340 3年 全学科 専門基礎 2単位
授業概要
工学技術者の基礎知識として不可欠である微分積分学について、数学A-3-1に引き続いて学習する。合わせて数学的思考の鍛錬により教養の涵養を行う。本講義では主に2変数関数についての偏微分、重積分を学習する。

  到達目標
   1. 2変数関数の微分計算ができるようにする
   2. 2変数関数の平均値の定理を理解し,極値問題(含む条件付き)を計算できるようにする
   3. 陰関数定理を理解し,活用できるようにする
   4. より複雑な関数の積分計算ができるようにする
   5. 区分求積法を理解し,面積,体積,曲線の長さが計算できるようにする
   6. 広義積分を理解し,計算できるようにする
   7. 重積分を理解し,計算できるようにする(含む,極座標を使った計算)
教科書
新編高専の数学3(第2版)田代嘉宏・難波完爾編(森北出版)
新編高専の数学3問題集(第2版)田代嘉宏編(森北出版)
参考書
新訂微分積分U高遠節夫他著(大日本図書)
解法演習微分積分T糸岐宣昭他著(森北出版)
解法演習微分積分U糸岐宣昭他著(森北出版)
授業の進め方
教科書、補助プリントを用いて講義をする。問題演習を時間の許す限り頻繁に行う。宿題・課題は毎週課す。
授業内容
1 学習の心構え、授業の概要、2変数関数
2 偏導関数、合成関数の偏導関数
3 2変数関数の平均値の定理
4 2変数関数の極大・極小、陰関数定理
5 条件付き極大・極小
6 おもな関数の不定積分
7 分数関数の積分
8 中間試験
9 和の極限としての定積分
10 面積・体積
11 曲線の長さ
12 広義積分
13 重積分
14 極座標による重積分
15 期末試験
成績評価の方法
中間・期末の2回の定期試験を70%、小テスト10%、提出物10%、演習発表および受講態度10%で評価する。
学生へのメッセージ
学校での勉強のほかに家庭や寮での復習も必要である。宿題を頻繁に出すので、必ず帰って勉強して、理解を確実にしておくこと。わからない部分をそのままにしていては先に進めないので、授業中によくわからなかったことやできなかった問題が出てきたら必ず質問に来ること。本科目は専門基礎科目であり、卒業までに必ず取得しなければならない科目である。60点未満で単位取得できないときは進級しても追認試験を受ける。欠課超過で取得できない場合は進級できない。