平成21年度
授業科目 担当教員 開講期
倫理 谷本 修治 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
101210 1年 全学科 選択 2単位
授業概要
代表的な倫理思想の学習を通じて、古今東西の哲学者や宗教家たちが、人生の諸問題についてどのように述べているかを学ぶことにより、学生ひとりひとりが自己を見つめ、自己の生き方について考え、国際社会の一員として主体的に生きるための基礎を形成することを目標とする。
  到達目標
   1. 倫理とは何かについて理解する。
   2. 倫理を学ぶ意味について考えることができる。
   3. 人間性の特質について理解する。
   4. 青年期と青年期の課題について理解する。
   5. 古代ギリシアの倫理思想の基本を理解する。
   6. キリスト教、イスラム教、仏教の教えの基本を理解する。
   7. 近代ヨーロッパの代表的な思想の基本を理解する。
   8. 自己の倫理について考えることができる。
教科書
高等学校 改訂版 倫理 越智 貢他(第一学習社)
参考書
知の歴史  ブライアン・マギー 著  (BL出版)
授業の進め方
教科書・板書を中心に講義形式で進めると同時に、新聞記事等のプリントを配布して読ませ、現代社会が直面している諸問題に関心を向けさせる。定期試験では、文章表現に慣れることを目的に、配布したプリントの内容についての作文(250字程度)を課す。
授業内容
前期 後期
1 導入:「倫理」の授業について 1 キリスト教:キリスト教の起源
2 人間とは:人間の定義 2 キリスト教:イエスの教え
3 人間とは:人類の起源 3 キリスト教:原始キリスト教
4 人間とは:脳と知能 4 イスラム教
5 欲求と適応 5 仏教:仏陀登場の背景
6 個性と性格 6 仏教:仏陀の教え
7 青年期の特徴 7 仏教:仏教の展開
8 中間試験 8 中間試験
9 古代ギリシア思想:ギリシアの始まりとギリシア神話 9 近代的自然科学の成立:コペルニクス、ガリレイ、ケプラー、ニュートン
10 古代ギリシア思想:自然哲学 10 近代西欧思想:ベーコン
11 古代ギリシア思想:ソフィストとソクラテス 11 近代西欧思想:デカルト
12 古代ギリシア思想:プラトン 12 近代西欧思想:ホッブズとロックの政治思想
13 古代ギリシア思想:アリストテレス 13 近代西欧思想:カントの倫理思想(1)
14 古代ギリシア思想:ヘレニズムの思想 14 近代西欧思想:カントの倫理思想(2)
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
4回の定期試験により評価する。
学生へのメッセージ
倫理の本来の目的は、自己の生き方について考えることにある。授業としての倫理はこの1年で終わるが、自己の生き方については一生涯問い続けなければならない。そのための練習の1年として、さまざまなことについて深く考えてほしい。また、テレビニュース等を通じて、社会の動きに関心を持ってほしい。