平成20年度
授業科目 担当教員 開講期
物理2 竹田 正・大村 泰 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
102420 2年 全学科 専門基礎 3単位
授業概要
物理2では、まず物理1に引き続きモーメント、物体の重心について理解を深める。続いて、運動の3法則について学び、運動方程式を使っていろいろな条件の下での運動を把握する。各種のエネルギーについて学び、エネルギー保存の法則を理解する。ついで、波の基本的な性質や代表的な現象について理解する。
  到達目標
   1. 仕事とエネルギーの定義を理解し,力学的エネルギー保存の法則を使えるようになる。
   2. 熱容量,比熱を理解し,熱量保存の法則による計算が出来る。
   3. ボイル・シャルルの法則,熱力学の第1法則を使えるようになる。
   4. 電荷,電圧,電流,抵抗,電力の関係について理解し,それらの計算ができるようになる。
   5. 波の基本的な性質を理解する。
   6. 音の共振・共鳴ならびにドップラー効果について説明や計算かできるようになる。
教科書
高等学校 物理T 中村英二他19名著 第一学習社
高等学校 物理U 中村英二他21名著 第一学習社
参考書
セミナー物理T+U 第一学習社
授業の進め方
授業は、教科書を中心にした講義形式で行う。物理を身近に感じ、理解を促すためになるべく多くの演示実験を取り入れる。また理解の定着をはかるために、授業の進行に合わせ適宜小テストや演習、宿題を課す。
授業内容
前期 後期
1 ガイダンス,エネルギーと仕事,力がする仕事 1 電荷と電流,オームの法則 / 抵抗と低効率
2 仕事の原理,仕事率 2 抵抗の接続 / 起電力,電圧計,電流計
3 運動エネルギー,仕事と運動エネルギーの変化 3 電場と電荷 / 電流と熱,電力
4 重力による位置エネルギー,弾性力による位置エネルギー 4 問題演習 / 中間試験1
5 力学的エネルギー保存則1 5 身の回りの波,正弦波と波の要素 / 媒質の振動と波
6 力学的エネルギー保存則2 6 横波と縦波 / 波の重ね合わせの原理,定常波
7 温度と熱運動,熱と熱平衡 7 波の反射と波形の変化 / 波の干渉
8 中間試験 8 ホイヘンスの原理,平面波の反射 / 中間試験
9 熱容量と比熱 9 平面波の屈折 / 平面波の回折,問題演習
10 熱量の保存,物質の状態と内部エネルギー 10 音の速さと縦波,音の3要素 / 音の反射・屈折,音の回折・干渉
11 ボイル・シャルルの法則 11 うなり / 共振・共鳴、弦の固有振動
12 熱力学第一法則1 12 気柱の固有振動と定常波 / ドプラー効果1
13 熱力学第一法則2 13 ドプラー効果2,問題演習 / 光の進み方 
14 問題演習 14 レンズ1 / レンズ2
15 期末試験 15 問題演習 / 期末試験
成績評価の方法
試験成績を75%、(レポート、宿題、小テスト等)を25%で評価する。
後期は週2回となり,前期の2倍の進度となるため,後期中間試験(12月)までの途中(11月)にも試験を行う。この試験は定期試験と同じ重み(75%)で評価を行う。
学生へのメッセージ
物理では、現象を理解し考え方を把握してほしい。式や解き方を暗記するのではなく、式の意味を理解し、問題解決の手順を学んでほしい。
(注)本科目は専門基礎科目であり、卒業までに必ず取得しなければならない科目である。60点未満で単位取得できないときは進級しても追認試験を受ける。欠課超過で取得できない場合は進級できない。