平成19年度
授業科目 担当教員 開講期
応用数学A 上出 拓郎 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
110401 4年 機械工学科 選択必修 2
授業概要
(1)複素関数 複素平面、写像、流れ、周期関数、伝達関数
(2)フーリエ級数とフーリエ変換、入力と出力
(3)ベクトル、曲線、平面、ベクトル場、スカラー場
(4)発散と回転

  到達目標
   ・1 複素数の直角座標形式と極形式の対応を説明することができ、工学での複素数の役割を十分理解できる。
   ・2.一次遅れ要素、2次遅れ要素の時間関数とフーリエ変換、ラプラス変換による伝達関数との対応を理解できる。
   ・3.ベクトルの内積・外積を使って具体的物理量の応用計算ができる。
   ・4.グリーンの定理とガウスの法則を概念図で理解し、簡単な例を計算することができる。
教科書
実践の応用数学     上出拓郎著 (新研マシナリー)
副教材 ウエブ掲載の「虎の巻」練習問題の解答
参考書
応用数学 田河生長著  (大日本図書)
応用数学問題集  田河生長編著  (大日本図書)
授業の進め方
(1)演習主体とし,学生は、自ら考え、手を動かす。(2)手描きの作図を多く課し,数式の理解を深める。(3)できるだけ機械工学に身近なテーマを練習に選ぶ。
問題に応じて電子計算機室でBASIC を方便として使い理解を深める。
授業内容
前期 後期
1 複素関数:オイラーの公式 極形式 1 たたみこみ、入力・出力、ゲイン、位相
2 周波数伝達関数のベクトル軌跡 2 フーリエ逆変換
3 正則関数 コーシー・リーマン、ラプラスの方程式 3 特性方程式の根、振動、ダンピング
4 速度ポテンシャルと流線 4 ベクトル解析:ベクトルの内積・外積
5 写像 5 曲線・速度・加速度、接線、法線
6 周期関数 exp(jwt)と周波数伝達関数 6 接線加速度・法線加速度
7 複素積分:特異点まわりの積分(逆ラプラス変換) 7 スカラー場・ベクトル場、グラジアント
8 中間試験 8 中間試験
9 フーリエ級数:周期関数、フィルター、スペクトル 9 曲面の接平面と法線、曲面の面積
10 直交性、鋸、四角波のグラフ 10 座標変換とヤコビアン
11 質量・バネ系の振動と複素形式でのフーリエ係数 11 フラックス、ダムにかかる力
12 フーリエ変換: フーリエペア、周期関数 12 点源、線源の作るベクトル場
13 振動系の周波数応答、ボード線図 13 発散形式のグリーンの定理、ガウスの発散定理
14 ベクトル軌跡、フーリエ変換の積 14 回転形式のグリーンの定理、ストークスの定理
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験70%及び演習30%で評価する。
学生へのメッセージ
応用数学は工学の基礎で、応用範囲が広い。 実社会・日常の応用にも関心を持って、手を使い、実用することで基礎の理解を深めることができる。 解答には必要に応じ、適切な図・ダイヤグラムを鉛筆での描画、ステップバイステップの説明を挿入することが大切である。
学習・教育目標
(生産工学)
A-1 学習・教育目標
(システムデザイン工学)
  学習・教育目標
(生物応用化学)