平成19年度
授業科目 担当教員 開講期
材料工学実験3 高橋、日野 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
150511 5年 材料工学科 必修 3単位
授業概要
現在の金属材料は、多元化や複合化にて高機能化の要求に対応している。これら金属材料の使用後の再生循環プロセスには、製造プロセス時と同様に物性評価結果と状態図や冷却曲線図等の既存データを系統的に解析しプロセスの最適化やスマート化をはかる必要がある。材料工学実験3では、4年生までの状態図、金属材料に関する科目内容の知識を基礎として金属の固体内変化を熱測定、電気導電特性、硬さ測定、X線回折によって追跡するとともに、熱処理条件と組織変化の関連についても理解する。また、金属材料の物性変化が実用機能に及ぼす影響について考察を行う。
  到達目標
   1. 実験の目的、意義を理解できること。
   2. 実験テキストを読んで、計画通り実験を遂行できること。
   3. 実験データを記録、整理し文章にまとめて報告書が書けること。
   4. 実験結果を解析し考察をわかりやすく口頭で説明できること。
教科書
自作の教材
参考書
鉄鋼材料(日本金属学会編)
非鉄金属材料(日本金属学会編)
金属組織写真集(日本金属学会編)
授業の進め方
1週;ガイダンス。2〜4週;10班に分かれ各実験テーマ@〜Bを行う。5週;実験レポートのチェックと口頭試問。6〜9週;10班に分かれ各実験テーマC〜Fを行う。10週;実験レポートのチェックと口頭試問。11〜13週;10班に分かれ各実験テーマG〜Iを行う。14週;実験レポートのチェックと口頭試問。15週;総括
授業内容
 テーマ番号	テーマ名
1 示差熱分析実験
2 ジョミニー焼入試験
3 X線回折による格子定数測定
4 電気抵抗測定
5 熱膨張測定
6 加工と再結晶T
7 加工と再結晶U
8 顕微鏡組織観察T(純鉄、S45C、共析鋼、過共析鋼)
9 顕微鏡組織観察U(SKH焼入れ、Cr-V焼入れ焼戻し)
10 顕微鏡組織観察V(Cu-Ni鋳造、均質化焼鈍、青銅)
成績評価の方法
提出されたレポ−トの体裁および内容70%、口頭試問の応答30%として評価する。
学生へのメッセージ
本科目は5年次に行う実験であるので、3年次の材料科学2、4年次の金属材料学1、2、材料加工学等の材料工学に関する総合的な知識が必要である。したがって各テ−マについて復習を十分に行い、考察においては教科書・参考書をただ写すのではなく、自分の言葉で説明すること。これについては口 頭試問においても同様である。なお、実験終了ごとにデ−タ整理を行うので、それらのテ−マにおいては、グラフ用紙、電卓を持参のこと。なお、レポ−トの提出期限は、次回実験日の前日17時迄とする。
学習・教育目標
(生産工学)
B、C−1 学習・教育目標
(システムデザイン工学)
  学習・教育目標
(生物応用化学)