平成19年度
授業科目 担当教員 開講期
化学2 矢野 潤・柴田 亮 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
102440 2年 全学科 必修 2単位
授業概要
 化学2では、化学1で学んだ物質の構造、物質の変化を基礎として我々の生活に関わりの深い無機物質および有機物質について、性質、構造、反応、用途などを具体的かつ系統的に学習する。さらに、代表的な天然および合成高分子化合物について学習する。また、化学物質に起因する環境問題を理解するための基礎的事項を学ぶ。

  到達目標
   ・酸化・還元の定義を説明できること。
   ・電気分解の陽極および陰極の電子の授受について説明できること。
   ・無機物質の原子価を説明できること。
   ・有機化合物の元素分析の計算ができること。
   ・官能基と有機化合物の性質の関係を説明できること。
   ・高分子化合物の合成法、分子構造、用途について説明できること。
   ・地球環境を化学反応の立場から説明できること。
教科書
新編高専の化学(第2版)  春山志郎監修 (森北出版)
新編セミナー化学IB+II(2005)      (第一学習社)
参考書
総合図説化学  佐野博敏・花房昭静 監修 (第一学習社)
授業の進め方
 授業は、基本的に教科書に従って進めるが、できるだけ身近な物質や新しい物質、環境問題との関係を取り上げる。前期後期各1回程度の学生実験と分子模型の利用により理解を助ける。また、授業中の小テストや演習、宿題などにより、理解の定着をはかる。
授業内容
前期 後期
1 酸化・還元反応 1 炭化水素の分類と命名法
2 電池 2 炭化水素の反応
3 電気分解 3 分子模型を用いる実習
4 学生実験(電気分解) 4 含酸素有機化合物−1
5 無機物質、水素とその化合物 5 含酸素有機化合物−2
6 非金属元素とその化合物 6 含酸素有機化合物−3
7 アルカリ金属、アルカリ土類金属元素とその化合物 7 芳香族化合物
8 中間試験 8 中間試験
9 典型金属元素とその化合物 9 有機化合物を用いる実験
10 遷移金属元素の特徴 10 天然高分子化合物
11 遷移金属元素とその化合物 11 合成高分子化合物−1
12 学生実験(遷移金属イオンの反応) 12 合成高分子化合物−2
13 有機化合物の特徴と構造 13 環境と化学物質−1
14 有機化合物の構造式の決定法 14 環境と化学物質−2
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験を75%、平常点(小テスト、実験レポート、課題レポート、宿題)を25%として算出し成績点として評価する。
学生へのメッセージ
化学1の内容をよく理解していること、数学の指数計算、対数計算ができることを前提とする。
毎回の授業をよく聴き必ず復習すること。身の回りの物質に関心を持ってほしい。