平成19年度
授業科目 担当教員 開講期
化学1 矢野 潤・柴田 亮 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
102430 1年 全学科 必修 3単位
授業概要
 すべての物質を構成する基本粒子の構造、元素の周期律、化学結合、および、物質の状態変化、気体・液体の性質について学習する。また、原子量・物質量と化学変化の量的関係に対する計算力をつける。さらに、化学変化に伴う熱の出入りや反応速度と化学平衡の概念を理解し、基本的な化学変化として、酸・塩基反応について学習する。

  到達目標
   ・第4周期までの元素および主要元素の元素記号を覚える。
   ・物質の成り立ちを原子、分子、イオンで説明できること。
   ・原子量、分子量の計算ができること。
   ・質量と物質量(モル)の相互換算ができること。
   ・溶液のモル濃度の計算ができること。
   ・平衡定数の計算ができること。
   ・ブレンステッドの酸・塩基反応を説明できること。
   ・水溶液中の水素イオン濃度とpHの計算ができること。
教科書
新編高専の化学(第2版)  春山志郎監修 (森北出版)
新編セミナー化学IB+II
参考書
総合図説化学  佐野博敏・花房昭静 監修 (第一学習社)
授業の進め方
授業は、教科書を中心にできるだけ身近な現象にふれながら講義する。適宜、演示実験や分子模型を取り入れ、各期1〜2回の学生実験を行なう。授業中の小テスト、演習、宿題などにより、理解の定着をはかる。
授業内容
前期 後期
1 化学と生活、元素記号、物質の種類 1 希薄溶液の性質
2 原子の構造と電子配置 2 コロイドの性質
3 元素の周期表、イオン 3 化学変化と反応熱
4 化学結合と化学式 4 熱化学方程式とヘスの法則
5 化学結合と化学式 5 学生実験(反応熱)
6 原子量と分子量 6 反応速度と活性化エネルギー、触媒
7 物質量(モル)と化学反応式 7 化学平衡
8 中間試験 8 平衡定数とルシャトリエの法則
9 物質の三態 9 中間試験
10 気体の性質 10 アレニウスおよびブレンステッドの酸と塩基
11 気体の状態方程式 11 電離平衡
12 学生実験(気体と物質量) 12 水溶液の酸性度と水素イオン濃度
13 溶液の性質 13 中和と塩
14 溶液の濃度と溶解度 14 学生実験(中和滴定)
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験を75%、平常点(小テスト、実験レポート、課題レポート、宿題)を25%として算出し成績点として評価する。
学生へのメッセージ
化学は暗記科目ではない。原子の構造を理解すれば、さまざまな化学的現象が系統的に理解しやすくなる。しかし、元素記号をはじめ基本的な項目はその都度覚えていく必要がある。毎回の授業をよく聴き必ず復習をすること。四則計算や分数の計算が正確にでき、数学の指数計算は理解できることを前提とする。