平成19年度
授業科目 担当教員 開講期
数学B-2 小山一夫・近藤 貞敏・篠原健吾・西谷郁夫・加地 斉 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
102360 2年 全学科 必修 2単位
授業概要
平面や空間上の基本的な図形、物理の理解に欠かせないベクトルを学習する。また、基本的な行列の計算ができるようにする。さらに、日常よく使われる個数の処理も学習する。

  到達目標
   ・場合の数を求める基本の考え方である和の法則、積の法則を理解し使うことができる。
   ・順列、組合せ、円順列、重複順列等の区別がつき、計算できる。
   ・2項定理を使い、展開式の係数を求めることができる。
   ・平面上のベクトルの定義、演算、基本法則を知り、作図や計算、簡単な図形の証明ができる。
   ・内積の計算ができ、これを用いてベクトルの長さやなす角を求めることができる。
   ・ベクトルを成分表示と演算の関係を理解し、その計算ができる。
   ・直線、円のベクトル方程式の考え方を理解し、簡単な応用問題ができる。
   ・空間座標の定義を理解し、与えられた点の座標を求めたり図示したりできる。
   ・ベクトル方程式の考え方により、空間の直線、平面、球の式を導くことができる。
   ・直線や平面の式を求めたり、空間の図形の交点を求めることができる。
   ・行列の演算ができる。
   ・連立1次方程式を行列を用いて表し、逆行列を使って解を求めることができる。
教科書
新編高専の数学1,2(第2版)
新編高専の数学1,2問題集(第2版)
参考書
やさしく学べる基礎数学・線形代数・微分積分
授業の進め方
習熟度に応じ、基礎コースと発展コースに分け授業を行う。基礎コースは専ら基礎的事項の習熟に努め、発展コースは発展応用の習熟まで行う。なお、両コースとも内容項目、定期試験は共通である。教科書・プリント・板書を中心に講義と問題演習を行う。理解を確認するため,授業中に小試験を実施する。
授業内容
前期 後期
1 授業の進め方の説明(§19 場合の数と二項定理) 場合の数 1 直線と法線ベクトル
2 場合の数2 2 (§13 空間のベクトルと図形) 空間の座標
3 順列 3 空間のベクトルの成分
4 組合せ 4 内積
5 順列・組合せ(2) 5 直線の方程式・平面の方程式
6 二項定理 6 球の方程式
7 場合の数の問題演習 7 問題演習
8 中間試験 8 中間試験
9 (2巻§11 ベクトル) ベクトルベクトルの演算(2) 9 外積
10 ベクトルの演算(1) 10 (§14 行列) 行列
11 ベクトルの演算(2) 11 行列の積
12 ベクトルの内積 12 逆行列
13 (§12 平面のベクトルと図形) ベクトル 13 連立1次方程式
14 直線とベクトル 14 問題演習
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
4回の定期試験を70%、平常点を30%として総合的に評価する。平常点は、小試験、課題提出、授業中の課題をほぼ同程度に評価し算出する。
学生へのメッセージ
数学B-2で学ぶ範囲は広く、また線形代数、重積分、確率、ベクトル解析などの基礎となっている。授業をよく聴き、自分の力で問題をたくさん解いて理解を深め、計算力をつけてもらいたい。授業だけでなく、家庭や寮での学習が必要であることは言うまでもない。どうしてもわからないときは質問してもらいたい。