平成19年度
授業科目 担当教員 開講期
電子計算機2 松村 弘志 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
130412 4年 電子制御工学科4年 選択 2単位
授業概要
マイクロプロセッサの構成および機能について、 主にZ-80CPUを具体例として取りあげて解説してマイコンを機械語レベルで処理するアセンブリ言語の命令知識を習得させる。 さらに、マイクロコンピュータの利用技術を踏まえて周辺機器との働きについて理解を深める。また、最近のネットワークのコンピュータ関連技術についての知識を持たせる。目標は、マイクロコンピュータの基本構成と機能動作を学びアセンブリ言語の基本命令および演算命令の処理を理解して、周辺装置の入出力制御方式の基本動作やインタフェィスおよびネットワーク化のための伝送通信方式の基本要素や構成についての知識を身につける。
  到達目標
   ・コンピュータの基本構成でCPUとメモリ・I/Oとの入出力信号の流れを理解できる。
   ・CPUの基本構成を知り算術演算および論理演算を具体的に計算できる。
   ・Z80のアセンブラ言語でロード・ジャンプ・算術演算・論理演算の基本命令を理解できる。
   ・Z80のアセンブラ言語でサブルーチン・基本入出力命令を理解できる。
   ・Z80のアセンブル言語で割り込み方式と動作内容を理解できる。
   ・アナログインタフェィスとデジタルインタフェィスの具体例を記述できる。
   ・ノイズとアイソレーションについて図示して説明ができる。
   ・伝送通信方式、伝送路の構成およびネットワークの基礎を図示して説明ができる。
教科書
マイクロコンピュータ講義  青木由直 恩田邦夫著  昭晃堂
参考書
論理回路入門  浜辺隆二著  森北出版
授業の進め方
講義で説明すると共に、予習・復習理解度の評価のために理解演習レポートを課す。
授業内容
前期 後期
1  コンピュータの基本構成  プロセッサの入出力信号 1 サブルーチン命令
2  メモリの入出力信号 2  転送命令、入出力命令
3  バス信号の入出力信号 3  ブロック入出力命令
4  アドレス指定と入出力ポート 4  割り込み方式
5  CPUの基本構成と演算機能 5  優先割り込み
6  算術演算の種類 6  複数割り込みの処理
7  論理演算、シフトと回転 7  アナログ伝送信号のインタフェィス
8  前期中間試験 8  後期中間試験
9  CPUの基本原理と命令 9  ディジタル伝送信号のインタフェィス
10  マシン語とアセンブリ言語 10  伝送路のノイズとアイソレーション
11  アセンブリ言語の記法 ロード命令 11  パラレルインタフェィス、
12  アセンブリ言語の記法 ジャンプ命令 12  シリアルインタフェィス
13  アセンブリ言語の記法 算術演算命令 13  伝送通信方式、
14  アセンブリ言語の記法 論理演算命令、シフト・回転命令 14  伝送路の構成とネットワーク
15  前期末試験 15  学年末試験
成績評価の方法
この科目は学修単位科目であるので、(90時間−講義時間)以上の自学自習を必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、{(90時間−講義時間)×3 /4} 時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。

中間試験・期末試験:100%
学生へのメッセージ
本科目は、電子制御工学科3年で学んだ電子計算機1の継続科目となる。また、本科目は電子創作実習と密接に関わり合っているので、本科目で基礎をしっかりと理解して電子創作実習に取り組んで欲しい。
学習・教育目標
(生産工学)
  学習・教育目標
(システムデザイン工学)
B-1 学習・教育目標
(生物応用化学)