平成19年度
授業科目 担当教員 開講期
無機化学2 中山 享 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
140406 4年 生物応用化学科 学修単位・選択必修 2単位
授業概要
現在の産業分野との関連する事例に沿って、原子構造、化学結合、酸化・還元、酸・塩基、相平衡、各論に関する無機化学の専門基礎知識の修得を目標とする。
  到達目標
   ・原子の構造を説明できること。
   ・イオン結合と共有結合が説明できること。
   ・配位結合と錯体の構造および特性を説明できること。
   ・酸化・還元が説明できること。
   ・Arrhenius酸・塩基、Bronsted酸・塩基およびLewis酸・塩基が系統付けて説明できること。
   ・2成分系の状態図が読めること。
   ・典型元素(非金属と金属)と遷移元素の特徴およびそれぞれの代表的な元素の性質について系統付けて説明できること。
教科書
ニューテック化学シリーズ 無機化学  内田 希 他著  (朝倉書店)
参考書
無機化学  平尾一之、田中勝久、中平 敦 著  (東京化学同人)
基礎無機化学  コットン 他著 中原勝儼 訳  (培風館)
配布プリント
授業の進め方
通常の講義形式で、教科書・プリント・板書を中心に進めていく。
授業内容
前期 後期
1 物質と原子、原子核と電子構造 1 Arrheniusの酸・塩基、Bronstedの酸・塩基
2 電子配置と周期表 2 Lewisの酸・塩基、Lewisの酸・塩基の発展
3 イオン結合とイオン結晶 3 Donor-Acceptorの理論、包括的な酸と塩基の概念
4 共有結合と分子構造 4 2成分系の状態図(1)
5 結合力と赤外吸収スペクトル、水素結合 5 2成分系の状態図(2)
6 配位結合と錯体構造(1) 6 典型元素の非金属の化学1(水素、炭素)
7 配位結合と錯体構造(2) 7 典型元素の非金属の化学2(窒素、酸素)
8 中間試験 8 中間試験
9 固体のバンド構造、非結晶質固体 9 典型元素の非金属の化学3(ケイ素、リン)
10 酸化還元反応、酸化数 10 典型元素の非金属の化学4(硫黄、ハロゲン、希ガス)
11 酸化剤と還元剤 11 典型元素の金属の化学1(アルカリ金属、アルカリ土類金属)
12 イオン化傾向と陰イオン化傾向、元素の存在状態と単離・精製 12 典型元素の金属の化学2(アルミニウム、スズ、鉛)
13 標準酸化還元電位と化学電池 13 遷移元素の化学1(鉄族)
14 電気分解 14 遷移元素の化学2(銅族、亜鉛族)
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
この科目は学修単位科目であるので、(90時間−講義時間)以上の自学自習を必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、{(90時間−講義時間)×3/4} 時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。(各課題ごとの時間は 担当教員が設定する。)基本的に4回の定期試験(80%)と提出物(20%)で評価する。
学生へのメッセージ
無機化学の知識を必要とする産業分野の例は電子機器、自動車、環境など多岐にわたる。1、2年生で学習した化学、3年生で学習した導入編的な無機化学1を基にした専門的な科目である。5年生で学習する無機機能化学、環境化学、材料物性化学の分野と共に、他の化学分野の基礎科目としても重要である。
学習・教育目標
(生産工学)
  学習・教育目標
(システムデザイン工学)
  学習・教育目標
(生物応用化学)
B-4