平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
卒業研究 材料工学科全教員 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
15890 5年 材料工学科 必修 12単位
授業概要
5学年の学生を全教員で分担担当し、あるテーマの下で研究に取り組ませる。問題点を見出し、解析し、解決や改良の方法を探るという一連の過程の中で、工学分野における創造的な能力の向上を図る。
  到達目標
   ・研究テーマの目的を、社会的背景や既往の研究と関連づけて理解できること。
   ・研究テーマに沿って実験を遂行し、その結果を観察・記録し、実験ノートに整理できること。
   ・得られた実験データから導かれる解釈を正しく理解できること。
   ・実験成果を取りまとめ、論理的に文書で記述できること。
   ・実験成果を口頭で発表し、討論において受け答えができること。
教科書
なし
参考書
なし
授業の進め方
指導教員の下で自主的に取り組む、結果を報告書にまとめると同時に、発表会にて各自が発表を行う。
授業内容
  金属材料や無機材料等を対象として、微視的な内部の構造変化、機械的または電気的特
性の変化等を測定したり、また機能の向上に向け改良を加えるなど、各種の装置にて基礎
的な実験を重ね、得られた結果について考察し、報告書をまとめ上げ、発表する。主な研
究テーマは、以下の通りである。

研究テーマ
 1. 鋼の組織および硬さと熱処理・・・・・曽我部
 2. 繊維強化金属複合材料における熱残留応力評価・・・・・池内
 3. Cu-Ni-Sn合金およびCu-Ni-Si合金における相分解・・・・・相根
 4. 高硬度・高靱性特殊アルミニウム青銅鋳物の開発・・・・・谷
 5. Ti-第4周期元素系合金における組織と相互拡散・・・・・高橋
 6. 酸化鉛を含まない新しい低融点ガラスの開発・・・・・新田
   低融点ガラスと電子材料との反応
 7. 動的応答を用いたインテリジェント・ガスセンサシステムの開発・・・・・松原
 8. 高性能熱電材料の開発・・・・・志賀
   鉄鋼材料の強加工によるナノ結晶化
 9. 多積層薄膜の内部応力評価に関する研究・・・・・松英
   古代製鉄法「たたら」による和鋼の生成と鍛錬に関する研究
10. 希土類含有アルカリケイ酸塩ガラスの作製と電気伝導特性評価・・・・・朝日
   希土類含有アルカリゲルマン酸塩ガラスの作製と電気伝導特性評価
11. パルス通電による多層接合焼結・・・・・日野
   電気誘電特性に及ぼす酸化物のイオン配位制御の影響
成績評価の方法
研究遂行時に記入している実験ノートおよび実験遂行能力(40%)、卒業研究発表(30%)、卒業研究論文(30%)を総合的に評価する。
学生へのメッセージ
卒業研究は、与えられたテーマ(問題)を解決するための計画立案、実験準備、実験実施、データ整理、考察、報告書作成、発表に至る一連の手法を学ぶものである。これらの手法は、社会に出て非常に役立つものであるから、積極的に卒業研究に取り組み、十分身につけるよう努力すること。
学習・教育目標
(生産工学)
C-1、C-2、E-1 学習・教育目標
(システムデザイン工学)
  学習・教育目標
(生物応用化学)