平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
材料工学実験2 谷 耕治・ 松原 靖廣・朝日 太郎 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
15840 4年 材料工学 必修 3単位
授業概要
材料実験2は、有機物、無機物を扱う基礎的実験が主体であり、材料実験の中では化学的センスが重視される内容である。それは、ガラス器具の洗浄、合成、反応装置の組立、ピペット操作、秤量 所定濃度の試料調整といった基本的化学操作が実験内容に大きくかかわっていることからもいえる。 これら基本操作を習得し、化学的洞察力、理解力を身につけてもらう。
  到達目標
   ・実験の目的、意義を理解できること。
   ・実験テキストを読んで、計画通り安全に実験を遂行できること。
   ・実験データを記録、整理してまとめられること。
   ・実験データを文章にまとめて報告書が書けること。
   ・実験結果を解析し考察をわかりやすく口頭で説明できること。
   ・有機物の取り扱いをマスターする。使用にあたって記録を取り後かたづけをしっかり行うこと。
   ・有機化学反応を理解し、試薬をうまく調合して目的の有機化合物を作り出すこと。
   ・化学の基本操作をマスターすること(秤量、ピペット、ピペッターの使い方、反応装置の組立と取り扱い)。
   ・ガラスやセラミックスの作製・物性測定を通じて、無機材料に関する基礎的な実験技術の習得ができること。
   ・実験を通じて、無機材料における諸性質と構造との相関性を理解し、材料工学のケミカルデザイン的な素養を深めることができること。
   ・実験で使用する試薬の扱い、また廃液処理についてなどの関連事項を知る、それを通し化学物質の安全性、環境に与える影響などの知識・興味をもつこと
教科書
自作の実験テキスト
参考書
テキスト中に記述
授業の進め方
実験は学生 数名を1グループとして班分けして各実験テーマを巡回していく。レポートの作成指導や、口頭試問も行う。
授業内容
 1週 ガイダンス(実験内容に関連する補足内容、実験の注意点、レポートの書き方 など)

2-14週で次の13テーマを各グループで1週ごと行う。

・高分子の分類実験
・ウベローデ粘度計によるポリスチレンの粘度分子量の測定
・ゴムの力学的性質
・高分子合成1(架橋ポリスチレンビーズの合成)
・高分子合成2(カチオン交換樹脂、ナイロン6、6、ビニロン)

・粒度分布測定1
・粒度分布測定2
・熱膨張率測定1
・熱膨張率測定2

・溶融急冷法による酸化物ガラスの作成
・ゾル・ゲル法による非晶質SiO2の作成
・ガラス球の比熱と充填率
・サーミスタの温度特性

15週 総括

成績評価の方法
評価は出席点を30%、レポートを70%とする。レポートは内容の評価に加え、レポートの提出期限を重視し次のような採点基準を決めている。期限に遅れた場合:評価×0.5、評価×0.3(1週間以上2週間未満)、評価×0.15(2週間以上3週間未満)、それ以上の遅れ0評価。
学生へのメッセージ
自分の行った内容をそれを読む他者に正確に伝えるためにレポートを提出します。自分の体を動かして、自分の目で見て観察するだけでなく、内容を他者に正確に伝える必要があります。そのためには正確でわかりやすい日本語を書けるよう努力しなければなりません。
学習・教育目標
(生産工学)
B、C-1 学習・教育目標
(システムデザイン工学)
  学習・教育目標
(生物応用化学)