平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
設計製図 松英達也、日野孝紀 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
15820 材料工学科  必修 3単位
授業概要
機械を合理的、かつ、経済的に設計するための基礎となる事項を修得するために、3年生で学ぶ材料力学と並行して応用力学の初歩を理解し、多くの機械に共通した部品である基本的な機械要素について、その機能や設計手法を学び、つくろうとする機械を図面にあらわす基礎的能力を身につける。
  到達目標
   ・JIS規格に沿った機械要素の製図ができること
   ・JIS規格を基に設計書を作成し、それに沿った製図ができること
教科書
機械設計1 実教出版
機械設計2 実教出版
図面集 新編JIS機械製図 吉澤 武男 編著 (森北出版)
参考書
なし
授業の進め方
授業は講義を前期1単位、実技を通年2単位として行う。講義は適時小テストを行う。図面は定められた時間内で作製し、必ず教官のチェックを受ける。訂正・修正などがあった場合は、決められた期限内に再提出する。
『実技』前期:アイボルト、ボルト・ナット、トースカン、課題演習
    後期:玉形弁(スケッチ図、製図)、ねじジャッキの設計、課題演習
授業内容
前期 後期
1 講義:機械設計について・ねじ(基礎と種類など)      実技:アイボルト 1 実技:玉型弁(本製図)
2 講義:ねじに働く力・摩擦と摩擦角             実技:アイボルト(続き) 2 実技:玉型弁(本製図続き)
3 講義:ねじのモーメントと効率・演習            実技:アイボルト(続き) 3 実技:玉型弁(本製図続き)
4 講義:小テスト・ボルトとナット               実技:ボルト・ナット 4 実技:玉型弁(本製図続き)
5 講義:ボルトに働く力・ねじのはめあい長さ         実技:ボルト・ナット(続き)    5 実技:ねじジャッキ(設計書)
6 講義:ボルト・ナットの強度計算・演習           実技:ボルト・ナット(続き) 6 実技:ねじジャッキ(組立図)
7 講義:軸とキーについて                  実技:ボルト・ナット(続き) 7 実技:ねじジャッキ(組立図続き)
8 中間試験 8 中間試験
9 講義:圧力容器の種類・円筒容器に働く力          実技:トースカン 9 実技:ねじジャッキ(部品図)
10 講義:円筒容器の設計・球形容器に働く力          実技:トースカン(続き) 10 実技:ねじジャッキ(部品図続き)
11 講義:厚肉容器の設計(演習)               実技:トースカン(続き) 11 実技:ねじジャッキ(部品図続き)
12 講義:小テスト・管路の種類                実技:トースカン(続き) 12 実技:ねじジャッキ(部品図続き)
13 講義:管路の選び方・管路に働く力(熱応力)        実技:玉型弁(スケッチ) 13 実技:ねじジャッキ(部品図続き)
14 講義:管継ぎ手管路の設計(演習)             実技:玉型弁(スケッチ続き) 14 実技:課題演習
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期テストの成績40%、レポートおよび講義ノートの提出10%
実習における課題の提出を50%として計算する。
学生へのメッセージ
アイデア→スケッチ図→図面という一連の作業を段階的に実習することで、自らのアイデアを形にすることができるようになってもらう。修得した技術は、4年次の総合実習、5年次の卒業研究の基礎となる。