平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
電気工学概論 奥坂 熙 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
15410 3年 材料工学科   2単位
授業概要
電気の基本となる現象(電気磁気学の基礎)と、これの量的取り扱い方、および電気的ないろいろな量の相互関係を理解するとともに、材料工学科の専門分野において、これらを実際に活用する能力と態度を養うことを目標とする。
  到達目標
   ・直流回路における電圧、電流、抵抗の基本特性を理解できること
   ・直流電流による発熱作用や化学作用を理解できること
   ・磁気と電流の相関について、基本特性を理解できること
   ・電磁誘導の原理やその応用の実際について、基本的原則を理解できること
   ・静電気の性質と静電容量の基本について理解できること
   ・正弦波交流の性質や交流回路の基本的な理論を理解できること
   ・交流回路の電力、特に三相交流回路について、その特性を理解できること
教科書
電子基礎  武藤監修:岩田・小川・久世・杉江・宗宮・長屋 共著 (コロナ社)
参考書
わかりやすい電気基礎  高橋 寛監修 増田英二編著 (コロナ社)
授業の進め方
教科書・プリント・板書を中心に講義を進め、適宜、小テストと宿題を行うことにより、電気工学の基礎的な知識を修得させる。
授業内容
前期 後期
1 直流回路の電圧・電流・抵抗 1 電磁誘導:レンツの法則、フレミングの右手の法則、発発電機の原理
2 電気抵抗 2 自己誘導と相互誘導
3 オ-ムの法則、抵抗の直列接続 3 静電気の基礎とク-ロンの法則
4 抵抗の並列接続、抵抗の直並列接続 4 静電誘導、静電容量とコンデンサ
5 キルヒホッフの法則、ブリッジ回路 5 コンデンサの接続
6 電流による発熱作用:電力と電力量 6 交流波形
7 電気のいろいろな作用 7 交流のベクトル表示
8 前期中間試験 8 後期中間試験
9 電流の化学作用 9 交流の基礎:抵抗だけの回路、インダクタンスだけの回路
10 磁気に関するク-ロンの法則、磁界と磁力線 10 静電容量だけの回路、R-L直列回路他
11 磁束と磁束密度、磁気誘導 11 RLC直列回路と直列共振回路
12 電流による磁界、アンペア右ネジの法則 12 RLC並列回路と並列共振回路
13 磁気回路 13 交流回路の電力、三相交流発生の原理
14 電磁力、直流電動機の原理 14 三相交流の結線法、三相交流電力
15 前期末試験 15 学年末試験 
成績評価の方法
年間4回の定期試験の結果(80%)と小テストの結果(20%)とを総合して評価する。
学生へのメッセージ
自分の専門分野(材料工学)にこだわらず、電気工学の分野にも目を向け、現在の技術レベルをより広く理解して欲しい。メカトロニクスに見られるように、すべての分野で、電気・電子技術は広く利用され、重要な役割を果たしている。基礎的な知識・能力を身につけ、国際人として活躍されることを期待する。なお、小テスト(宿題)は、学習内容の理解を確実にするために用意したものであるから、期限内に必ず提出してもらいたい。