平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
材料加工学 (前期)谷 耕治・(後期)池内 保一 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
15370 材料工学科   2単位
授業概要
前期は材料加工法の中での鋳造法の位置づけ、鋳造法の概要と特徴、並びに平衡状態図と非平衡凝固過程との関連を理解さす。後期は塑性加工技術の概要と特徴、塑性変形の巨視的概念、塑性加工の力学的取り扱い並びに加工機械と材料の変形挙動との関連を理解する。
  到達目標
   ・前期
   ・塑性加工、切削加工と比較して、鋳造法の特色を理解できること。
   ・造型方法の基本を理解すること。
   ・金属の溶解から凝固までの相変態を理解すること。
   ・後期
   ・1.塑性加工を簡潔に説明でき,材料加工法の中における位置づけを説明できること。
   ・2.公称応力,公称ひずみ,真応力,対数ひずみ(真ひずみ)について基礎的な問題が解けること。
   ・3.材料の変形抵抗について理解でき,それを数式化したときに数値計算できること。
   ・4.丸棒の一軸引張における「くびれ」発生に関係する基礎的な問題が解けること。
   ・5.板材の成形,鍛造,圧延,引抜き,押出しの各加工法における特質を理解できること。
   ・6.円柱のすえ込み及び引抜きに必要な力について基礎的な問題が解けること。
教科書
(前期) 鋳造凝固  (日本金属学会)(後期) 塑性加工学  大矢根守哉 
(後期) 塑性加工学  大矢根守哉 監修  (養賢堂)
参考書
鋳造関係・塑性加工関係の参考書は図書館に多数ある。
授業の進め方
前期授業はPower Pointを用いて、動画、写真並びに図をできるだけ多く用いて行う。後期授業は教科書・プリント・板書を中心に講義を進める。
授業内容
前期 後期
1 加工法の種類と鋳造 1 塑性加工の概要
2 造型法 2 板材の成形加工(せん断加工・曲げ加工)
3 鋳鉄(種類と特徴) 3 板材の成形加工(絞り加工)
4 鋳鉄(凝固の様相) 4 金属材料の変形抵抗(変形抵抗曲線の数式化)
5 状態図と組織 5 変形抵抗に影響する因子
6 鋳鋼 6 材料の加工限界
7 熱処理効果 7 くびれと材料特性
8 中間試験 8 中間試験
9 銅合金鋳物 9 鍛造加工の基礎
10 状態図と凝固形態 10 すえ込み加工(すえ込み力の見積もり)
11 アルミ合金鋳物 11 圧延加工の基礎
12 溶解並びに凝固時の反応 12 板材の圧延と圧延機
13 ガスの吸収と脱ガス反応 13 引抜き加工
14 応力の発生 14 押出し加工
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
前期:成績=(試験の得点+平常点)/係数 試験の得点は定期試験の他に小テストの点を加え成績評価の90%とする。平常点は受講態度と出席状況に対して与えられ成績評価の10%とする。後期:後期の定期試験を80%、課題提出物を20%で評価する。学年末:前期の評価と後期の評価を単純平均して評価する。
学生へのメッセージ
金属は金属結合した原子の固まりです。鋳造法や塑性加工は金属結合を利用した特徴ある加工法です。授業で学んだことを着実に身につけて下さい。
学習・教育目標
(生産工学)
B 学習・教育目標
(システムデザイン工学)
  学習・教育目標
(生物応用化学)