平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
金属材料学2 谷 耕治 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
15240 4年 材料工学科   2単位
授業概要
非鉄金属材料の諸性質、用途、問題点、新素材開発の現状などを取り上げる。本講義では多量に生産され、比較的広範囲に用途をもつ合金材料と機能性材料を主体とする。
  到達目標
   ・鉄鋼材料と比較した場合の非鉄金属材料の特徴の差異を理解できること。
   ・状態図をもとに、時効と析出の機構が理解できること。
   ・転位の役割が理解できること。
   ・変形機構が理解できること
教科書
非鉄材料 講座現代の金属学材料編5 (日本金属学会)
参考書
非鉄金属材料の参考書は図書館にも種類が多い。
授業の進め方
材料科学で学習した事柄を基礎として、Power Pointを用いて、動画、写真や図をできるだけ多く用いて行う。
授業内容
前期 後期
1 人類と金属(金属の歴史と環境) 1 チタンの概要、スポンジチタン
2 純銅(環境にやさしい金属) 2 チタンの溶解、鋳造、加工
3 銅合金(黄銅および特殊黄銅) 3 チタンの諸性質
4 銅合金(青銅) 4 亜鉛とその合金
5 銅合金の凝固形態 5 粒間腐食、時効、諸性質と用途(環境と腐食)
6 銅合金(特殊青銅) 6 スズ、鉛とその合金(鉛の環境負荷)
7 銅合金(その他の銅合金) 7 コバルトと耐熱合金
8 中間試験 8 中間試験
9 ニッケル、ニッケル−銅合金 9 貴金属、形状記憶合金
10 耐食性ニッケル合金、耐熱ニッケル合金(環境と腐食防食) 10 形状記憶のメカニズム
11 アルミニウム(リサイクルの優等生) 11 アモルファス合金
12 アルミニウム合金 12 超塑性合金
13 鋳物用アルミニウム合金 13 水素吸蔵合金(次世代に期待されるクリーンエネルギー)
14 析出と硬化 14 超高性能合金(高性能と環境負荷)
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
成績=(試験の得点+平常点)/係数 試験の得点は定期試験の他に小テストの点を加え成績評価の90%とする。平常点は受講態度質問に対する応答並びに出席状況に対して与えられ成績評価の10%とする。学年末の成績は前期と後期の評価を単純平均する。
学生へのメッセージ
非鉄金属材料の種類は非常に多く、特性も様々である。全ての項目を暗記する必要はないが、材料全体の大まかな把握をしてほしい。特に鉄鋼材料と比較した場合の特徴は理解してほしい。状態図と熱力学をよく勉強して種々の特性を理解してほしい。
学習・教育目標
(生産工学)
 B 学習・教育目標
(システムデザイン工学)
 B 学習・教育目標
(生物応用化学)