平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
美術 斎藤栄嗣 前期または後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
18390 1年 全学科 選択 1単位
授業概要
「つくることは見つけること」この言葉はピカソの有名な一言である。美術の基本は、自分に関わる対象物に対して関心を持ち、そのものをどれだけ探ることができるかである。見慣れたものでも意外に私たちは何も知らないことが多い。この授業では「描く」「つくる」「表現する」「鑑賞する」といった行為を通して、もう一度、色々なものを観察し、見えるものから見えないものまでを探求するとともに自分の感性を大切にして表現する。
  到達目標
   ・自分の感性を大切にして表現することを授業の目標とする
教科書
教員の自作プリントやプレゼンテーションで行う
参考書
特になし
授業の進め方
美とは何か?を常に考えながら「色彩学」「絵画デザイン表現」「ものづくり」「版画」「鑑賞」の順序で授業を進める。テストは基本的にしないがレポートの提出がある。
授業内容
1 色の話 「人間の目の構造とスペクトル」「光の反射と吸収による色の見え方」「色による人間への影響」等、色について考えてみる。
*教員が準備するプレゼンで授業する。学生はノートと筆記用具持参。
2 鉛筆表現 「鉛筆で何が描ける」自分の手を鉛筆で描き、知られざる自分の手を発見。
*学生はスケッチブックとHB、B、2Bの鉛筆、消しゴムを用意。
3 第2週と同じ
4 水彩表現 「対象物と紙と水と絵の具と自分」の関係によって何が表現できるだろうか?
*学生はスケッチブックと水彩用具(絵の具、筆、パレット、水入れ)を用意
5 第4週と同じ
6 デザイン 「ロゴマーク」を創作し、印刷染めで世界に一つしかない自分のTシャツを作る
*学生はスケッチブックと黒の水性マジックを用意
7 第6週と同じ
8 第6、7週と同じ
9 ものづくり 「ゴム動力模型飛行機」を制作。郷土が生んだ二宮忠八を探る
*教材キットを使用
10 第9週と同じ
11 第9、10週と同じ
12 版画表現 「一版多色木版画」で浮世絵版画に挑戦。日本を代表する木版の匠に触れる
*教材キットを使用。学生はポスターカラーと水彩用具を用意
13 第12週と同じ
14 第12、13週と同じ
15 鑑賞 「浮世絵版画」が西欧の近代美術に与えた影響・・なぜ、ゴッホが日本に来たかったのか?ゴーギャンはタヒチ島で人権運動をしたのを知っているか?モネの「日の出」作品が時代を変えたのを知っているか?「芸術はパンではない。葡萄酒のようなものだ」と言ったジャン・パウルで日本の芸術が間違って捉えられたのを知っているか?文化の違いによる解釈がその国の文化を変える・・・。
プロジェクターを用いて美術家とその美術家の生きた時代を分析し、美術が私たちの生活に何をもたらしてくれたのかを考える
*教員のプレゼンテーションで行う
成績評価の方法
提出物等で評価する
学生へのメッセージ
美的価値観や美的表現が求められます。遅刻した場合、欠席する場合、課題提出が遅れる場合、授業態度等、学生は美的にどうするべきか考えて行動してください。