平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
情報理論 小松 文章 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
17600 4年 電気情報工学科
(情報工学コース)
2単位
授業概要
アナログ情報のディジタル化およびディジタル情報の伝送について、それらを実現する方法、派生する諸問題、要求される条件等を主として理論的側面から学ぶ。

  到達目標
   ・PCM通信方式の原理を理解する。
   ・標本化定理について理解する。
   ・通信路のパルス伝送特性を解析する能力を養う。
   ・通信路の伝送帯域と通信速度との関係を理解する。
   ・情報量とエントロピーという概念を理解する。
   ・シャノンの符号化法によって符号化できる能力を身につける(手順は提示する)。
   ・通信路で発生する誤りを検出・訂正する方法に関する考え方を理解する。
教科書
情報理論テキスト  新居浜高専・電気工学科 編集
参考書
基礎情報理論  藤田広一 著  (昭晃堂)
授業の進め方
授業は、テキスト・板書を中心に講義を進め、適宜、演習を行う。また、基本的事項について学生に質問し、口頭で回答させる。多数の学生が回答できないときは、宿題とすることもある。
授業内容
前期 後期
1 ガイダンス 1 情報量とエントロピ−
2 PCM通信方式の概要 2 ラグランジェの未定乗数法
3 符号器と復号器 3 一様分布
4 フーリエ級数 4 正規分布
5 フーリエ積分と周波数スペクトル 5 通報の符号化
6 標本化定理 6 シャノンの定理
7 多重通信の原理 7 シャノンの符号化法
8 前期中間試験 8 後期中間試験
9 インパルス応答 9 ハフマンの符号化法
10 インパルス応答による標本化定理の証明 10 符合化効率
11 正弦積分関数 11 誤りの検出と訂正
12 パルスの伝送 12 ハミング符号
13 パルス列の伝送 13 CRC方式
14 通信路の伝送帯域と通信速度 14 バースト誤りの検出
15 前期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験を 70 %、提出物を 20 %、受講状況(受講態度、発表点)を 10 %で評価する。
学生へのメッセージ
この科目では、情報伝送に関する基礎的事項を理論的に学ぶ。今後、情報工学や通信工学についてさらに深く学ぼうとする学生には十分理解していただきたいと思う。
電気主任技術者関連科目である。
なお、本科目はJABEE認定プログラム電子工学コースの学習・教育目標(B)に関する能力を培う。
学習・教育目標
(生産工学)
  学習・教育目標
(システムデザイン工学)
  学習・教育目標
(生物応用化学)