平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
回路理論演習 井門、馬淵、佐藤、皆本、尾西、先山、横山 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
17353 電気情報工学科 1単位
授業概要
回路理論演習では、主要関連科目「回路理論1」に関する問題の演習を行う。
正弦波交流に対して、記号と数値の両面で、瞬時値・ベクトル・複素数を用いた電圧・電流の計算と、交流電力の計算を行う。最終的に、表現法による回路計算を身につける。
  到達目標
   ・正弦波交流の電圧・電流を、三角関数による瞬時値で表現できること。
   ・電圧・電流をベクトルで表し、ベクトル図を描いて位相関係を調べることができること。
   ・交流電力の計算ができること。
   ・記号法による電圧・電流・インピーダンス・アドミタンスの計算ができること。
教科書
電気基礎1  堀田栄喜 ほか監修  (実教出版)
電気基礎2  堀田栄喜 ほか監修  (実教出版)
参考書
配布する練習問題
授業の進め方
クラスをA、Bの2グループに分け、「電気情報実習B」と隔週で交代して受講する。「回路理論演習」では、各グループの約4名ずつを各アドバイザー教員が担当する。受講生は、演習時間に回路理論1の復習と予習の練習問題を解答し、採点と要点の指導を受ける。不正解の問題に対する解答を、次週までにレポートで提出すること。全員がこの問題用紙を受取り、1週間後に解答例が掲示される。
授業内容
前期 後期
1 ガイダンス 1 RLC直列回路の電圧・電流、ベクトル図(2)
2 正弦波交流の周波数、角周波数 2 直列共振、回路のQ
3 交流の表し方、瞬時値と最大値 3 交流電力、力率
4 正弦波交流の平均値と実効値 4 皮相電力、無効電力
5 正弦波交流の位相とベクトル、位相差 5 有効電力と無効電力の計算
6 直交座標表示と極座標表示、ベクトルの和 6 電圧・電流の複素数表示
7 抵抗だけの回路 7 記号法による計算
8 中間試験 8 中間試験
9 インダクタンスだけの回路、誘導リアクタンス 9 RL直列回路、インピーダンスの直列接続
10 静電容量だけの回路、容量リアクタンス 10 RLC直列回路とインピーダンス
11 RL直列回路の電圧・電流、ベクトル図 11 RL並列回路とアドミタンス
12 RL直列回路のインピーダンス 12 アドミタンス、コンダクタンス、サセプタンス
13 RC直列回路の電圧・電流、ベクトル図 13 アドミタンスによる計算
14 RLC直列回路の電圧・電流、ベクトル図(1) 14 コイルとコンデンサの並列回路、並列共振
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験 70%、問題演習とその課題提出物 30% で評価する。
学生へのメッセージ
(1) 電気回路の取扱いは記号法による計算が基本で、問題演習が不可欠です。
(2) 交流回路の考え方は、2年の「電気電子計測」、3年の「回路理論 2」、4年の「回路理論3」、「電気機器 A」、「電力工学 A」、5年の「電気機器 B」、「電力工学 B」の理解に必要です。
(3)無線従事者・電気工事士・電気主任技術者関連科目である。