平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
半導体工学A 小松 文章 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
17260 4年 電気情報工学科 2単位
授業概要
 電子工学で学んだ半導体に関する基礎知識に基づき、pn接合ダイオード、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタの動作機構を講義する。また、半導体光電変換素子(受光素子、発光素子)、レーザ等、さらに、電磁界の存在する空間での電子運動について講義する。
  到達目標
   ・pn接合の理論を学び、それに基づき、pn接合ダイオードの動作を理解する。
   ・バイポーラトランジスタの基本的動作を理解する。
   ・電界効果トランジスタの基本的動作を理解する。
   ・光導電効果と光起電力効果の原理を理解するとともに応用に関する知識を身につける。
   ・発光ダイオードの原理を理解する。
   ・電界および磁界の存在する空間での電子運動について解析できる能力を養う。
   ・光のコヒーレンス、干渉など、レーザの動作を理解のために必要な基礎知識を身につける。
   ・レーザ発振器の原理を理解する。
教科書
基礎半導体工学 小林敏志、金子双男、加藤景三 著(コロナ社)
参考書
インターユニバーシティ 半導体工学 中嶋堅志郎 編著  (電気学会)
授業の進め方
授業は教科書に沿って板書で進めるが、現象を物理的に理解できるようにポイントを板書に記載する。また、学んだことがどのように使われるかを理解させ、かつ考え方の展開を確認するために演習を行う。
授業内容
前期 後期
1 ガイダンス 1 電界による電子の加速
2 pn接合の理論 2 一様な電界中の電子の運動
3 pn接合ダイオードの動作 3 磁界中の電子の運動1(円運動)
4 降伏現象 4 磁界中の電子の運動2(螺旋運動)
5 バイポーラトランジスタの直流動作 5 電磁界中の電子の運動
6 バイポーラトランジスタの交流動作 6 静電偏向
7 バイポーラトランジスタの周波数特性 7 電磁偏向
8 前期中間試験 8 後期中間試験
9 接合形電界効果トランジスタ 9 光の干渉、光のコヒーレンス
10 MIS電界効果トランジスタ 10 自然放出と誘導放出、反転分布
11 光導電効果と光起電力効果 11 レーザの原理
12 光導電セル 12 レーザとメーザの相違
13 光電池とフォトダイオード 13 ガスレーザと固体レーザ
14 発光ダイオード 14 半導体レーザ
15 前期期末試験 15 後期期末試験
成績評価の方法
定期試験を70%、受講状況(受講態度、発表点)を10%、提出物をを20%で評価する。
学生へのメッセージ
 授業中、先生からの一方通行ではなく、なぜそうなるのか等物理現象を自分で考える癖を付け、必要なら質問をし、自分に取り込んだ形で講義を聴くように意識的に努力すること。なお、本科目は「電子工学1(3年)から継続されている。

学習・教育目標
(生産工学)
  学習・教育目標
(システムデザイン工学)
B-1 学習・教育目標
(生物応用化学)