平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
電気電子計測 伊月 宣之 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
17221 2年 電気情報工学科 2単位
授業概要
最近の電気電子計測技術の発達は著しく、コンピュータ技術を駆使したものも多く出現しており、計測の考え方も変わってきている。しかし、本授業では電気電子計測の基本原理を理解し、短期間で計測技術の概要を身につけることにより、最新の計測機器でもその測定原理の基本を理解した上で扱えるようになることを目標とする。
  到達目標
   ・1.測定の誤差と統計処理の初歩を身につけること
   ・2.直流計器の原理が理解できること
   ・3.電位差計、直流ブリッジが理解できること
   ・4.交流計器が理解できること
   ・5.抵抗の測定に関する知識が身に付いていること
   ・6.インピーダンス素子について理解していること
   ・7.インピーダンス素子の測定法について理解していること
   ・8.電力の測定について理解できていること
教科書
基礎 電気電子計測  
参考書
入門電気計測  
電気計測  
授業の進め方
教科書に沿って講義形式で進める。ノートをとって毎回きちんと講義内容をまとめて整理しておくこと。必要に応じて講義を補足するような課題を出すので、その都度調べて次の授業時間に提出すること。章末の演習問題や、それらに関連する演習問題を解いてもらう。
授業内容
前期 後期
1 ガイダンス
測定の基礎(1.測定と計測 2.単位、標準 3.国際単位系)
1 抵抗の測定(1.抵抗器 2.色による値の表示 3.四端子抵抗 )
2 測定の基礎(4.単位の書き方 5.単位の換算 6.測定の誤差) 2 抵抗の測定(4.四端子測定法の例 5.三端子抵抗器 6.三端子測定法の例)
3 測定の基礎(7.統計処理 8.近似式 9.有効数字 10.問題) 3 インピーダンス素子(1.インピーダンス 2.リアクタンス素子)
4 直流計器(1.可動コイル型計器 2.電流計 3.分流器) 4 インピーダンス素子(3.コンデンサ)
5 直流計器(4.電流計の負荷効果 5.電圧計 6.電圧計の内部抵抗表示) 5 インピーダンス素子(4.コイル)
6 直流計器(7.電圧計の負荷効果) 6 インピーダンス素子(5.自己インダクタンスと相互インダクタンス)
7 直流計器(8.抵抗計 9.問題)
7 インピーダンス素子(6.変圧器と変流器 7.問題)
8 中間試験 8 中間試験
9 電位差計法(1.差動電圧計 2.電位差計)
9 インピーダンス素子の測定(1.交流ブリッジ 2.対地容量を考えた交流ブリッジ)
10 電位差計法(3.抵抗分圧器 4.問題)
10 インピーダンス素子の測定(3.電子化RLC測定器 4.Qメータ 5.問題)
11 直流ブリッジ(1.ホイートストンブリッジ)
11 電力の測定(1.直流電力と交流電力)
12 直流ブリッジ(2.半ブリッジ 3.問題)
12 電力の測定(2.交流電力の測定 3.問題)
13 記録計器(1.直動計器 2.自動平衡記録計 3.XY記録計 4.問題)
13 計測用増幅器(1.OPアンプ 2.負帰還増幅器)
14 交流計器(1.正弦波交流 2.整流計器 3.熱電形計器 4.問題)
14 計測用増幅器(3.演算回路 4.デシベル表示 5.問題)
15 定期試験 15 定期試験
成績評価の方法
定期試験を90%、小テストを10%で評価する。
学生へのメッセージ
教科書に沿って講義形式で進める。ノートをとって整理しておくこと。時々、小テストを行うので、普段から予習復習を行っておくこと。
電気工学実験に関わりが深いので、講義内容をよく理解しておくこと。電気主任技術者関連科目である。