平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
電気情報基礎演習 皆本、伊月、稲見、平野、香川 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
17180 1年 電気情報工学科 必修 1単位
授業概要
電気回路に対する基本概念である直流回路で扱う種々の電気系量(電圧、電流、抵抗、コンダクタンス、静電容量、電力、電力量など)の定義、単位記号及びこれらの間に成立つ関係について学習する。その過程において、直流回路において生じる合成抵抗や合成コンダクタンスおよび電圧、電流を導出する方法や問題解答の基本的な記述法についても学ぶ。
  到達目標
   ・種々の電気系量(電圧、電流、抵抗、コンダクタンス、静電容量、電力、電力量など)の単位を知っていること。
   ・種々の電気系量の間に成り立つ関係を式で書けること。
   ・種々の電気系量の間に成り立つ関係を説明できること。
   ・電気回路の各要素に流れる電流、かかる電圧が導出でき、電位分布が描けること。
教科書
電気基礎1 新訂版 片岡昭雄 監修 実教出版
参考書
基本式の理解と活用 実教出版
授業の進め方
40名を2グループに分け、電気基礎実習Aと交互に実施する。20名を6班に分け、6名の教員が班単位に、あらかじめ宿題として与えた問題の解答指導をする。問題は電気情報基礎で講義した内容である。
授業内容
前期 後期
1 履修ガイダンス、専門科目の授業の進め方、基礎知識確認試験 1 キルヒホッフの法則(1)
2 電気回路とは、電荷と電流の定義 2 キルヒホッフの法則を用いた電流の導出
3 電圧・起電力・電位(小テスト) 3 キルヒホッフの法則を用いた電流の導出
4 単位や量とその記号、単位の接頭語 4 複雑な回路の電圧・電流の導出、電位分布、合成抵抗(1)
5 オームの法則、コンダクタンス 5 複雑な回路の電圧・電流の導出、電位分布、合成抵抗(2)
6 諸量の間に成立つ関係の記述法、単位との関連 6 電流の発熱作用
7 記述問題の解答の仕方 7 電力と電力量
8 中間試験 8 中間試験
9 抵抗の直列接続における合成抵抗 9 コンデンサの蓄積電荷と電圧の関係
10 抵抗の直列接続における合成コンダクタンス 10 平行板コンデンサの静電容量
11 抵抗の並列接続における合成抵抗 11 比誘電率
12 抵抗の並列接続における合成コンダクタンス 12 コンデンサの直列接続
13 電位分布 13 コンデンサの並列接続
14 複雑な回路の電位分布、合成抵抗、合成コンダクタンス 14 コンデンサの直並列接続
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
評点は宿題評点を70%、平常点を30%で評価する。
平常点=100×(受講態度点+宿題提出点+連絡帳評点)/(100+宿題提出点+連絡帳評点)
学生へのメッセージ
この科目の授業内容に関する演習を「電気情報基礎演習」で行う。小グループに分かれて指導を受ける。
この科目では、直流回路について勉強するが、交流回路については2年次の回路理論1で行う。