平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
電気情報基礎 皆本佳計 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
17170 1年 電気情報工学科 必修 3単位
授業概要
電気回路に対する基本概念である直流回路で扱う種々の電気系量(電圧、電流、抵抗、コンダクタンス、静電容量、電力、電力量など)の定義、単位記号及びこれらの間に成立つ関係について学習する。その過程において、直流回路において生じる合成抵抗や合成コンダクタンスおよび電圧、電流を導出する方法や問題解答の基本的な記述法についても学ぶ。
  到達目標
   ・種々の電気系量(電圧、電流、抵抗、コンダクタンス、静電容量、電力、電力量など)の単位,これらの量の間に成り立つ関係を説明し、式が書けること。
   ・電気回路の各要素に流れる電流、かかる電圧が導出でき、電位分布が描けること。
教科書
電気基礎1 新訂版 片岡昭雄 監修 実教出版
参考書
基本式の理解と活用 実教出版
授業の進め方
授業は質問形式で学生自らが考え解答する形態をとり小テストも行う。さらに、アドバイザーによる少人数指導型の科目である「電気情報基礎演習」とも連携して授業を進める。
授業内容
前期 後期
1 履修ガイダンス、専門科目の授業の進め方、基礎知識確認試験 1 キルヒホッフの法則(1)
2 電気回路とは、電荷と電流の定義 2 キルヒホッフの法則を用いた電流の導出
3 電圧・起電力・電位(小テスト) 3 キルヒホッフの法則を用いた電流の導出
4 単位や量とその記号、単位の接頭語 4 複雑な回路の電圧・電流の導出、電位分布、合成抵抗(1)
5 オームの法則、コンダクタンス 5 複雑な回路の電圧・電流の導出、電位分布、合成抵抗(2)
6 諸量の間に成立つ関係の記述法、単位との関連 6 電流の発熱作用
7 記述問題の解答の仕方 7 電力と電力量
8 中間試験 8 中間試験
9 抵抗の直列接続における合成抵抗 9 コンデンサの蓄積電荷と電圧の関係
10 抵抗の直列接続における合成コンダクタンス 10 平行板コンデンサの静電容量
11 抵抗の並列接続における合成抵抗 11 比誘電率
12 抵抗の並列接続における合成コンダクタンス 12 コンデンサの直列接続
13 電位分布 13 コンデンサの並列接続
14 複雑な回路の電位分布、合成抵抗、合成コンダクタンス 14 コンデンサの直並列接続
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験を70%、平常点を30%で評価する。平常点は、小テスト、その答えなおし点、授業中、質問解答数を1回5点で評価する。
平常点=20×(小テスト+答え直し点+質問解答点)/(100+答え直し点+質問解答点)
学生へのメッセージ
この科目の授業内容に関する演習を「電気情報基礎演習」で行う。小グループに分かれて指導を受ける。
この科目では、直流回路について勉強するが、交流回路については2年次の回路理論1で行う。