平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
数値計算A 檀上 光昭 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
17161 4年 電気情報工学科 1単位
授業概要
 工学、自然科学の分野における複雑な数式問題に対して、解析的に答えが求まる場合は非常に少ない。その答えを求める手段としてコンピュータを用いた数値解析手法が要求される。5年生で学習する数値計算Bとともに、この科目では、多くの問題に汎用的に使用される基本的な数値解析アルゴリズムを学習する。まず、そのアルゴリズムの理論を学習し、課題演習による実際のプログラミングを通して実用できる技術を身につける。
  到達目標
   ・数値計算で生じる種々の誤差について説明できること。
   ・連立一次方程式解法が理解できて、実際に解けること。
   ・非線形方程式の解法が理解できて、複数の方法で解けること。
   ・組み立て除法を用いた代数方程式の解法が理解できること。
教科書
数値計算法[第2版] 小澤一文著 共立出版
参考書
ANSICによる数値計算法入門 堀之内、酒井、榎園 共著  森北出版
授業の進め方
講義による理論の説明および筆算による簡単な課題演習を行う。情報処理室を使用してのプログラミング演習も取入れる。講義には電卓が必要となる。
授業内容
1  数値計算とその誤差
2  誤差の対策と伝搬
3  連立一次方程式の解法(ガウスの消去法)
4  連立一次方程式の解法(ガウスの消去法)の演習
5  連立一次方程式の解法(LU分解)
6  連立一次方程式の解法(LU分解)の演習
7  非線形方程式の解法(2分法)
8  中間試験
9  非線形方程式の解法(ニュートン法)
10  非線形方程式の解法(ニュートン法)の演習
11  連立非線形方程式のニュートン法による解法
12  組み立て除法による多項式の計算
13  組み立て除法とニュートン法を用いた代数方程式の解法
14  DK法による代数方程式の解法
15  後期期末試験
成績評価の方法
試験成績70%、課題演習30%の割合で評価する。
学生へのメッセージ
 授業はアルゴリズムの学習と課題のプログラミング演習を交互に行います。アルゴリズムの解説の時に簡単な計算による課題演習を行いますので必ず電卓を用意してください。プログラミング演習はC言語や表計算ソフトを用いますので、1年生の情報リテラシー、情報処理基礎、2,3年生のプログラミング1・2について充分復習しておいて下さい。また、これらの数値解析手法は、電気工学実験等におけるデータの計算・数式化などに是非活用して下さい。情報処理技術者関連科目
学習・教育目標
(生産工学)
  学習・教育目標
(システムデザイン工学)
A-1 学習・教育目標
(生物応用化学)