平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
応用数学B 川崎 宏一 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
17111 4年 電気情報工学科   2単位
授業概要
工学・生産技術の基礎となる各分野についての基本知識を理解・定着させることを目標とする。同時に、工学・生産技術への応用力を養成すること、即ち、数学ユーザーとしての問題解決能力を身につけることも目標とする。
  到達目標
   ・1.複素数の極形式・ド・モアブルの公式について計算ができ、理解できること。
   ・2.正則関数、コーシー・リーマンの関係式を理解できること。
   ・3.写像について計算・作図ができ、理解できること。
   ・4.円・直線路についての複素積分とコーシーの積分定理を理解できること。
   ・5.ベクトルの内積・外積の計算ができ、理解できること。
   ・6.ベクトルの時間変化・微分、速度ベクトルの軌跡が理解できること。
   ・7.勾配の計算ができ、理解できること。
   ・8.発散・回転の計算ができ、図示・理解ができること。
教科書
応用数学 高遠節夫他著(大日本図書)
新編高専の数学1・2・3 田代嘉宏・難波完爾編(森北出版)
参考書
応用数学問題集 田河生長編著(大日本図書)
新編高専の数学1・2・3問題集田代嘉宏編(森北出版)
ファイン、170選、数学3・C 第1学習社編集部編(第1学習社)
授業の進め方
次の3点により、学習内容の定着を図り、実力の養成を目指す。(1)トレーニング主体とし、手を動かし自ら考える演習を行う。(2)作図を多く取り入れ、数式理解に、図による理解を結合し、総合的理解を図る。(3)応用例や実用例に言及し、幅広い知識を与える。併せて、常にモラル教育を意識し、教員と学生の緊張のある信頼関係を築き、学習効果を増す。
授業内容
前期 後期
1 学習の意義・進め方、複素数の復習 1 ベクトル解析:ベクトルとは
2 複素関数:複素数 2 ベクトル解析:内積
3 複素関数:極形式 3 ベクトル解析:外積
4 複素関数:ド・モアブルの公式 4 ベクトル解析:ベクトル関数
5 複素関数:複素関数 5 ベクトル解析:曲線
6 複素関数:正則関数 6 ベクトル解析:速度ベクトル
7 複素関数:コーシー・リーマンの関係式 7 ベクトル解析:ベクトルの時間変化、速度ベクトルの軌跡
8 中間試験 8 中間試験
9 複素関数:写像の計算 9 ベクトル解析:スカラー場とベクトル場
10 複素関数:写像の作図 10 ベクトル解析:勾配
11 複素関数:写像演習 11 ベクトル解析:勾配の応用
12 複素関数:複素積分、円路 12 ベクトル解析:発散
13 複素関数:複素積分、直線路 13 ベクトル解析:回転
14 複素関数:コーシーの積分定理 14 ベクトル解析:発散と回転の応用
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験を70%、問題演習レポートを20%、授業中の演習点を10%として評価する。
学生へのメッセージ
本授業は工学・生産技術の基礎であり、将来の応用範囲は広い。基本事項とともに、応用例や実用例に極力言及するので、実社会・日常での事例にも関心を持ち、基礎・応用両面での理解を深めること。授業内容の定着を図るために演習を取り入れるので、積極的に参加すること。授業中のマナーに気をつけて授業への集中に努力することも含め、毎回の授業を大切に受けること。学習に取り組む意義をよく考え、知識と心の両面において成長を図ること。
学習・教育目標
(生産工学)
  学習・教育目標
(システムデザイン工学)
A-1 学習・教育目標
(生物応用化学)