平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
電子工学 小松 文章 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
12242 3年 電気情報工学科 1単位
授業概要
半導体は、現在および将来の社会において欠かすことの出来ない重要なものである。この科目では、半導体工学を初めて学ぶ学生に対して、動作原理をできるだけ図を用いて分かりやすく、原理原則が分かるように、また、物理的イメージが分かるように講義していく。授業を通して、半導体の基本的性質、エネルギー帯図など半導体に関する基礎知識を身につけることを目指す。
  到達目標
   ・半導体の基本的性質に関する知識を身につける。
   ・ホール効果の原理を理解する。
   ・半導体中の電子のエネルギー順位およびエネルギー帯図について理解する。
   ・エネルギー帯図上の電子の移動と実際の半導体中の現象とを対応させて考える能力を養う。
教科書
基礎半導体工学  小林敏志、金子双男、加藤景三 著  (コロナ社)
参考書
インターユニバーシティ 半導体工学  中嶋堅志郎 編著 (オーム社)
授業の進め方
授業は教科書に沿って板書で進めるが、現象を物理的に理解できるように板書中に重要ポイントを明記する。また、学んだことがどのように使われているのかを理解させ、かつ考え方の展開を確認するために演習を行う。
授業内容
1 ガイダンス
2 半導体の基本的性質
3 真性半導体、伝導電子と正孔
4 不純物半導体
5 電界によるキャリアの移動
6 拡散によるキャリアの移動
7 ホール効果
8 中間試験
9 孤立シリコン原子の電子のエネルギー準位
10 共有結合
11 エネルギー帯の形成
12 シリコンのエネルギー帯図
13 不純物半導体のエネルギー帯図
14 エネルギー帯図と電気伝導
15 期末試験
成績評価の方法
提出物を20%、受講状況(受講態度、発表点)を10%、定期試験を70%で評価する。
学生へのメッセージ
授業中、先生からの一方通行ではなく、なぜそうなるのか等の物理現象を自分で考える癖を付け、必要なら質問をし、自分に取り込んだ形で講義を聴くように意識的に努力すること。なお、この科目は半導体工学A(E4 通年2単位)に続く。