平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
制御工学1 深山 幸穂 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
13300 電子制御工学科 選択 2単位
授業概要
伝達関数とブロック線図によるシステムの記述法,および,これを用いたシステムの入力や外乱に対する時間応答特性,波数応答特性の解析法を理解し,応用できること.
  到達目標
   ・フィードバック制御とフィードフォワード制御の構成上の相違,長所,短所を知っていること.
   ・ラプラス変換の定義と制御工学で利用する諸性質を知り,応用できること.
   ・部分分数展開によるラプラス逆変換の求め方を知り,応用できること.
   ・インパルス応答と重畳積分を用いた系の応答の計算法を知り,応用できること.
   ・制御系の定常特性の評価法を知り,応用できること.
   ・制御系の過渡特性の評価法を知り,応用できること.
   ・ブロック線図,伝達関数,インパルス応答,周波数応答の関係を知り,応用できること.
   ・基本的な伝達関数のベクトル軌跡とBode線図を描くことができ,応用できること.
教科書
美多,中野 「制御基礎理論」 (昭晃堂)
参考書
なし
授業の進め方
講義の後、理解を定着させるため、Matlab等を用いた演習を実施する。
授業内容
前期 後期
1 自動制御の考え方、その歴史と分類  1 伝達関数の基本形
2 信号の伝達とブロック線図 2 フィードバック制御系のブロック線図
3 ブロック線図の等価変換、シグナルフロー線図 3 フィードバック制御系の定常特性
4 演習 4 演習
5 ラプラス変換の定義と基本的な関数のラプラス変換 5 フィードバック制御系の過渡特性(1)
6 ラプラス変換の計算 6 フィードバック制御系の過渡特性(2)
7 演習 7 演習
8  <前期中間試験> 8  <後期中間試験>
9 ラプラス逆変換と展開定理 9 周波数応答の定義
10 ラプラス逆変換の計算と応用 10 ベクトル軌跡
11 演習 11 演習
12 ラプラス変換の応用−微分方程式の解法 12 ボード線図(1)
13 たたみこみ積分と伝達関数 13 ボード線図(2)
14 演習 14 演習
15 <前期末試験> 15 <学年末試験>
成績評価の方法
前後期の中間、期末試験の平均で評価する。
学生へのメッセージ
制御工学は電気、機械、化学系など、すべての工学システムを数学モデルで表現し、これをもとにしてシステムを安定かつ効率的に運用することを目的とする基礎理論である。このため、フィードバック制御系など制御の基本概念を説明し、数学モデルの構成に必要なラプラス変換を説明する。さらにこれを用いて伝達関数の概念とブロック線図によるシステムの構成法を説明し、システムの入力や、外乱に対する応答特性の解析について解説する。
学習・教育目標
(生産工学)
  学習・教育目標
(システムデザイン工学)
B-1 学習・教育目標
(生物応用化学)