平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
ディジタル回路2 栗原 義武 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
13270 3年 電子制御工学科 選択 1単位
授業概要
ディジタル回路1の組み合わせ論理回路を発展させて、
順序論理回路の基礎としてフリップフロップの基本動作を理解し、
遷移表、遷移図およびタイムチャートなどを作成し出力論理式を求めて
ゲート回路図を作成する設計手法を修得することを目標とする。

  到達目標
   ・順序論理回路と組合せ論理回路の違いを見分けることができる。
   ・同期式論理回路と非同期式論理回路の違いを見分けることができる。
   ・エッジトリガ型フリップフロップの動作を示すタイムチャートが描ける。
   ・順序論理回路の設計について、特性方程式を求めることができる。
   ・順序論理回路の設計に利用するフリップフロップの入力方程式を求めることができる。
   ・簡単な順序論理回路の設計手順にしたがい、順序論理回路を構成することができる。
教科書
論理回路入門  浜辺隆二 著  (森北出版)
参考書
なし
授業の進め方
講義で教科書・板書で説明を行うとともに、質問したり黒板演習も行う。その他、復習理解度を確認するために数回程度、小テストや課題レポートを行う。
授業内容
1 組み合わせ論理と順序論理。 フリップフロップ(FF)記憶素子
2 状態遷移表と遷移図。 3進カウンタの例、状態割り当てと符号化
3 SR-FF、ゲート回路図、真理値表から遷移表へ、特性方程式
4 遷移図、タイムチャート
5 同期式SR-FF、遷移表、遷移図、特性方程式、タイムチャート
6 T-FF、遷移表、遷移図、特性方程式、タイムチャート
7 JK-FFエッジトリガ型、遷移表、遷移図、特性方程式、タイムチャート
8 中間試験
9 JK-FFマスタースレーブ型、遷移表、遷移図、特性方程式、タイムチャート
10 D-FF、遷移表、遷移図、特性方程式、タイムチャート
11 応用方程式と入力方程式
12 順序論理回路の応用設計法
13 レジスタの設計、シフトレジスタ
14 カウンタの設計
15 前期末試験
成績評価の方法
定期試験:70%、理解度確認演習:30%。
学生へのメッセージ
本科目の受講に当たり、ディジタル回路1の内容をよく理解しておくこと。
また、ディジタル回路2は後期の電子計算機1へと引き継ぐ。
最新技術を得るためには、英語を読むしか方法がない場合も多い。
英語に対する拒絶反応をなくしておきましょう。