平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
材料物性化学 曽我部 卓三 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
16650 5年 生物応用化学科
(応用化学コース)
  1単位
授業概要
材料物性化学では、主として金属材料の基礎を理解することを目標にしている。すなわち、金属結合、結晶構造。二元合金状態図、金属結晶内でおこる種々の反応(拡散、変態、加工硬化、回復再結晶、時効析出等)をわかりやすく解説し、理解させる。その後、実用金属材料(主として鉄鋼材料)でおこる種々の現象へと応用してゆく。
  到達目標
   ・3大材料がしっかり分類できること
   ・結晶構造の特性(充填率、隙間半径など)が説明できること
   ・状態図とは何か、状態図と組織の関係が説明できること
   ・固体内反応(拡散、析出、再結晶など)が説明できること
   ・鉄鋼材料の製造過程が説明できること
   ・Fe-C系状態図と組織、およびC% と組織の関係が説明できること 
   ・鋼の熱処理の原理および、それぞれの基本熱処理が説明できること
   ・TTT図とCCT図が説明でき、実際の熱処理に応用できること
教科書
金属材料概論  小原嗣郎 著  (朝倉書店)
参考書
構成金属材料とその熱処理  門間改三、須藤一 著  (日本金属学会)
鉄鋼材料 須藤一他 著 (日本金属学会)
授業の進め方
講義と演習
授業内容
1 3大材料、金属の特性:原子構造と金属結合
2 結晶構造、充てん率:最大隙間半径
3 結晶の面と方向の表し方(ミラー指数)
4 格子欠陥、金属の固体内変化
5 系、相、成分、相律、変態:1成分系状態図
6 2成分系状態図の見方,小テスト
7 2成分系状態図と組織
8 中間試験
9 鉄鋼材料の製造工程
10 Fe-C系状態図
11 Fe-C系状態図と標準組織
12 鋼の熱処理、熱処理とは:4つの基本熱処理
13 TTT図の見方と組織、小テスト
14 CCT図の見方と組織
15 期末試験
成績評価の方法
評価は、定期試験90%、小テスト10%とする。
学生へのメッセージ
各項目ごとのイントロを面白く、わかり易く解説するつもりである。講義中には、なるだけ沢山の学生に質問し、簡単な演習をしますので、全員が講義に積極的に参加してほしい。
学習・教育目標
(生産工学)
  学習・教育目標
(システムデザイン工学)
  学習・教育目標
(生物応用化学)
B-4