平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
振動工学 鎌田 慶宣 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
61241 生産工学専攻
(機械系)
選択 2単位
授業概要
本科で学習した機械力学の基礎をしっかり固め、振動という物理現象をよく理解し、実構造の解析や設計に必要となるさらに発展した概念を理解する。 自動車の振動問題を例にして、静的問題だけでなく動的問題を想定した工業製品設計の重要性を理解する。英語の専門技術用語に親しめるようにする。
  到達目標
   ・構造物の自由振動や強制振動を理解する。
   ・振動対策の基本的な考え方を理解する。
   ・振動に関する英語の専門用語を知る。
   ・自分で調査したことを相手に上手く説明できるようにする。
教科書
教員配布のプリント
参考書
An introduction to the theory of vibrating system by W.G. Bickley
モード解析入門 長松 昭男 (コロナ社)
チモシェンコの工業振動学 谷口、田村共訳(コロナ社)
授業の進め方
授業では振動理論について講義を行い、適宜自分で振動問題が解けるように演習とシミュレーションを行います。そうすることで、振動現象についての理解が深まります。最後にプレゼンテーション能力向上も狙い、実用化されている制振装置の調査結果を、口頭発表してもらいます。演習問題は短い英文で表記されており、英語の専門用語を少し覚えます。
授業内容
1 振動とは何か
2 自由振動
3 強制振動
4 周波数応答関数
5 問題演習(設問は英語表記)1回目
6 信号処理(Fourier変換)
7 多自由度系の振動
8 連続体の振動
9 問題演習(設問は英語表記)2回目
10 振動試験法
11 自動車の振動工学(1)
12 自動車の振動工学(2)
13 コンピュータシミュレーション
14 問題演習(設問は英語表記)3回目
15 課題発表(ユニークな振動制御装置についての調査結果)
成績評価の方法
3回の演習問題レポートを60%、課題発表(プレゼンテーション)を40%で評価する。
学生へのメッセージ
本講義では、機械力学で勉強した一自由度系や二自由度系振動と、実際の機械構造の振動現象を関連付けて理解するように努めて下さい。また、与えられた課題について、事前に調べて口頭発表することを義務付けていますので、他人と討論できるよう質疑応答を想定した準備をして下さい。
学習・教育目標
(生産工学)
B 学習・教育目標
(システムデザイン工学)
  学習・教育目標
(生物応用化学)