平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
先端複合材料 池内 保一・松英 達也 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
61200 生産工学専攻 選択 2単位
授業概要
繊維強化複合材料を主体に、複合材料の用語、複合材料と複合プロセス、複合構造と組織、複合材料の力学的特質などについて学習し、高性能繊維を強化材とする先端複合材料についての基礎的知識を習得する。
  到達目標
   ・1.複合材料とはどのような材料か,またなぜ複合材料が重要なのか簡単に説明できること。
   ・2.繊維強化複合材料の種類とその特徴が説明できること。
   ・3.材料の特性を比弾性率および比強度によって具体的に数値で評価できること。
   ・4.繊維強化ポリマー用の繊維とその使用分野について理解できること。
   ・5.高性能繊維の種類とその特質について理解できること。
   ・6.複合材料における複合則が理解でき,基本的な強度計算ができること。
   ・7.薄板における応力とひずみについて理解でき,直交異方性板の概念を理解できること。
教科書
プリント
参考書
先端複合材料  日本機械学会 編  (技報堂出版)
複合材料の力学序説  福田博、邉吾一 著  (古今書院)
授業の進め方
プリント・板書を中心に講義を行う。
授業内容
1 複合材料の概要(複合材料とは?繊維強化複合材料、粒子分散強化複合材料)
2 複合材料の特質(比弾性率、比強度、先端複合材料)
3 同 上(異方性とその利用)
4 複合材料の発展過程、複合材料の種類
5 繊維強化ポリマー(繊維の形態と使用分野、CFRPの成型とプロセス)
6 高性能繊維とその特質(炭素繊維、炭化けい素繊維、アルミナ繊維、アラミド繊維など)
7 同 上(化学蒸着法によって作られる繊維)
8 中間試験
9 複合材料における複合則(応力の複合則、ヤング率の複合則、強さの複合則)
10 同 上(線膨張係数の複合則)
11 薄板に作用する応力
12 応力の座標変換
13 ひずみの座標変換
14 直交異方性板の概論
15 期末試験
成績評価の方法
中間試験と期末試験80%、課題提出物20%として評価する。
学生へのメッセージ
複合材料は、互いに補完し合う特性を持つ複数の材料を組合せることにより、従来の単一素材では実現できない特性を発現できるようにしたものである。複合材料は特殊な材料であり金属材料、高分子材料、無機材料の知識の上にさらに知識を積み上げる。複合材料の力学では材料力学、材料強度学、行列および線形代数の内容を十分に復習し、理解しておくこと。
学習・教育目標
(生産工学)
B 学習・教育目標
(システムデザイン工学)
  学習・教育目標
(生物応用化学)