平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
電子物性論 川崎 宏一 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
62200 電子工学専攻 選択必修 2単位
授業概要
工学・生産技術の基礎となる基本知識を理解・定着させることを目標とする。半導体中の電子の準位、バンド構造などについて説明したうえ、誘電体、磁性体材料について電子の遷移・運動と物性との関連について講義を行う。超伝導体の基本にも触れる。
  到達目標
   ・1.元素の性質と周期表について理解できること。
   ・2.半導体の共有結合、バンド構造について理解できること。
   ・3.半導体のp−n接合等の電気的性質、光電効果等の光学的性質について理解できること。
   ・4.誘電体の絶縁性等基本的性質について理解できること。
   ・5.磁性体の磁化曲線等基本的性質について理解できること。
   ・6.超伝導体の基本的性質について理解できること。
教科書
エレクトロニクスのための材料開発  三村栄紀、松島裕一 著  (電子情報通信学会)
参考書
新編化学図解 佐野博敏、花房昭静 監修 (第1学習社)
新編高専の化学 春山志郎 監修 (森北出版)
基礎半導体工学 小林敏志他著 (コロナ社))
授業の進め方
次の3点により、学習内容の定着を図り、実力の養成を達成する。(1)輪講形式に演習を加えて、手を動かし自ら考える学習を行う。(2)図を多用し、現象の総合的理解を図る。(3)応用例や実用例に言及し、幅広い知識を与える。併せて、常にモラル教育を意識し、教員と学生の緊張のある信頼関係を築き、学習効果を増す。
授業内容
1 シラバスの説明、材料開発の方法
2 元素の性質:周期表
3 イオン、イオン結合
4 共有結合
5 半導体とは:バンド構造
6 半導体の電気的性質:電気伝導
7 半導体の電気的性質:p−n接合
8 半導体の光学的性質
9 誘電体の絶縁性
10 誘電体の誘電性
11 磁気モーメント、強磁性
12 磁性体、磁化曲線
13 超伝導体
14 超伝導機構
15 期末試験
成績評価の方法
定期試験を70%、問題演習を20%、授業中の発表・質疑応答を10%で評価する。
学生へのメッセージ
本授業は工学・生産技術の基礎であり、将来の応用範囲は広い。基本事項とともに、応用例や実用例に極力言及するので、実社会・日常での事例にも関心を持ち、基礎・応用両面での理解を深めること。授業内容の定着を図るために演習を行うので、積極的に参加すること。授業中のマナーに気をつけて授業への集中に努力することも含め、毎回の授業を大切に受けること。学習に取り組む意義をよく考え、知識と心の両面において成長を図ること。
学習・教育目標
(生産工学)
  学習・教育目標
(システムデザイン工学)
A-2 学習・教育目標
(生物応用化学)