平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
マイクロ波工学 佐藤 眞一 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
62180 電子工学専攻 選択 2単位
授業概要
マイクロ波のような高周波回路においては分布定数線路的取扱いが必要である。分布定数線路に沿うマイクロ波の伝搬、導波管、アンテナ、その他マイクロ波の応用などについて講義し、最近身近になってきているマイクロ波技術を身につけるように講義する。
  到達目標
   ・(1)マイクロ波技術が如何にして最新の製品に反映されているかを理解できること。
   ・(2)マイクロ波回路、アンテナなどの基本特性を理解できること。
   ・(3)与えられた課題に対して自分で検討し、その結果を論理的に記述できること。
教科書
マイクロ波工学の基礎  平田 仁 著  (日本理工出版会)
参考書
なし
授業の進め方
毎回授業の始めに、まず、マイクロ波技術に関する最新の技術・製品開発動向(新聞情報などを参考に一つのテーマに対してA4一枚に纏めた資料を利用)について説明する。このとき、その内容に関して学生とディスカッションする。次に、基本的に教科書に沿って重要な技術について講義する。講義においてはできるだけ上記最新の技術・製品開発動向、身近なマイクロ波製品などと関係付け、マイクロ波技術は身近な技術であることを認識させるように講義を行っていく。また、区切りの良いところで小テストあるいは報告書の提出を行う。
授業内容
1 分布定数線路上波動の伝搬特性
2 分布定数線路の2端子対回路としての取扱い
3 マクスウエルの方程式
4 マイクロ波の反射・透過
5 伝搬モード、平行板線路、同軸線路
6 方形導波管、円形導波管
7 ストリップ線路
8 マジックT、方向性結合器
9 共振器
10 フェライトを用いた素子(非可逆素子)
11 マイクロ波集積回路素子(パッシブ素子)
12 マイクロ波半導体素子(アクティブ素子)
13 マイクロ波の放出(アンテナ)
14 マイクロ波の応用
15 期末試験
成績評価の方法
期末試験70%、小テストあるいは提出物30%で評価する。
学生へのメッセージ
携帯電話、電子レンジなど身近な製品に広くマイクロ波技術は使われている。物理的イメージを常に考えるように癖を付け、マイクロ波技術を用いた製品を自分自身が設計する立場で授業に参加し、式の導出など自分自身でも手を動かすこと。このようにすると理解度が一層増すと考える。
学習・教育目標
(生産工学)
  学習・教育目標
(システムデザイン工学)
B-1 学習・教育目標
(生物応用化学)