平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
計算機制御特論 檀上 光昭 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
62130 電子工学専攻 選択必修 2単位
授業概要
現在、産業界で最もよく使用されているPID制御を中心にして、ディジタル制御の基礎の修得を目指す。また、2自由度制御、オートチューニングなどのPID制御の応用やロバスト安定性およびH∞制御についても言及し、制御理論の進展とその応用についての理解を目指す。
  到達目標
   ・1.制御対象のモデル化とその表現方法(微分方程式、伝達関数、周波数伝達関数)が説明できること。
   ・2.PID制御の基本動作が理解できること。
   ・3.PID制御系を簡単なシステムに対して設計できること。
   ・4.制御系のディジタル表現ができること。
   ・5.2自由度制御、ロバスト制御の考え方が理解できること。
教科書
PID制御の基礎と応用  山本重彦、加藤尚武 著  (朝倉書店)
参考書
PID制御  システム制御情報学会 編 須田信英 他著  (朝倉書店)
授業の進め方
講義と演習を並行して進める。また、必要に応じて小テストを行って、理解力を深める。
授業内容
1 古典制御理論の復習(ラプラス変換、伝達関数、周波数特性、安定判別)
2 同上
3 同上
4 PID制御の基本形
5 PID制御の各動作
6 PID制御のバリエーション(不完全微分)
7 ディジタルPID制御
8 同上
9 サンプリングの影響
10 同上
11 I-PD調節計
12 IP-D調節計
13 2自由度制御系
14 ロバスト制御系
15 期末試験
成績評価の方法
期末試験の成績に、演習レポート、小テストを加味して評価する。
期末テストを70%、レポート、小テストを30%の割合で評価する。
学生へのメッセージ
これまでに学習したいわゆる古典制御(自動制御あるいは制御工学)を基礎にして、PID制御とその応用を学習する。復習の時間を取ってはいるが、各自で復習してもらえればありがたい。
制御するとはどういうことか。どこまでは制御できて、どこまではできないのか。そのためのツールにはどんなものがあるのか。などということを考えながら楽しんで勉強してください。
学習・教育目標
(生産工学)
  学習・教育目標
(システムデザイン工学)
A-2 学習・教育目標
(生物応用化学)