平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
無機化学特論 中山 享 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
63200 2年 生物応用化学専攻 必修 2単位
授業概要
無機化学を無機材料科学すなわちセラミックス材料学を中心に学習する。

  到達目標
   ・固体化学から見た原子構造、化学結合、化学反応が説明できること。
   ・無機結晶、格子欠陥、非化学量論組成が説明できること。
   ・1〜17族元素を族ごとに整理して、その特性とそれから得られる化合物(製品化されているもの)について説明できること。
   ・複数の金属元素からなるセラミックスについて、それぞれの組成、構造、特性および用途について説明できること。
教科書
工学のための無機化学  山下仁大 他著  (サイエンス社)
配布プリント
参考書
セラミックスってなんだろう2  ((社)日本セラミックス協会)
はじめて学ぶセラミックスの化学  ((社)日本セラミックス協会)
授業の進め方
教科書に沿って授業を進めて行く。最新のトピックスについては配布プリントにて随時説明を行う。第3〜7週と第9〜14週では、数名の学生に次回学習内容に関する課題を与え、授業中に発表してもらう。
授業内容
1 基礎化学 : 原子と電子、化学結合、化学反応
2 配位と構造 : イオンと配位、無機結晶およびガラス構造
3 元素と化合物(1): 水素、1族、2族、17族、18族元素と化合物
4 元素と化合物(2): 12族、13族元素と化合物
5 元素と化合物(3): 14族元素と化合物
6 元素と化合物(4): 15族、11族、3族元素と化合物
7 元素と化合物(5): 4族、5族、6族、7族、8族、10族元素と化合物
8 中間試験
9 工業材料化合物(1): ムライト、ゼオライト、コバルト顔料
10 工業材料化合物(2): ペロブスカイト、フェライト、ガラス、セメント
11 先端材料化合物(1): PLZT、超伝導体
12 先端材料化合物(2): YAG、リン酸カルシウム、ニューガラス
13 先端材料(1): 高温材料、電磁気材料、エネルギー、構造材料、光
14 先端材料(2): 化学的機能、バイオセラミックス、結晶化ガラス、エコマテルアル
15 期末試験
成績評価の方法
定期試験(70%)、課題提出物(20%)および発表状況(10%)で評価する。
学生へのメッセージ
セラミックスは先端技術の核をなすもので、その応用範囲は高温・構造材料や電磁気材料から光学、環境、生体材料の多岐にわたり、みなさんが生産現場および開発現場に出た場合に一度は係わる可能性の高い材料である。難しい理論よりも、セラミックスの種類およびその特性などを系統付けて理解してほしい。
学習・教育目標
(生産工学)
  学習・教育目標
(システムデザイン工学)
  学習・教育目標
(生物応用化学)
B-4、C-1