平成18年度
授業科目 担当教員 開講期
工業数学及び演習 川崎宏一・古城克也 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
68810 1年 全専攻 必修 4単位
授業概要
工学・生産技術の基礎となる諸問題を数学的に解く方法及び、統計について講義するとともに演習を行う。工業事象を、数学の手法を用いて数式モデルにより、解くことができることを目標とする。統計については基本的な推定と検定についての講義、問題演習を行う。
  到達目標
   ・1.工業事象を、方程式、連立方程式、関数を利用し、数式モデルにより解くことができること。
   ・2.工業事象を、ベクトル・行列を利用し、数式モデルにより解くことができること。
   ・3.工業事象を、微分、積分、微分方程式を利用し、数式モデルにより解くことができること。
   ・4.標本調査から母平均・母分散・母比率の推定ができるようにすること。
   ・5.標本調査から母平均・母分散・母比率の検定ができるようにすること。
教科書
工業数学の基礎 相良紘著 (日刊工業新聞社)
確率統計  田河生長 他著  (大日本図書)
参考書
新編高専の数学2、3  田代嘉宏、難波完爾 編  (森北出版)
応用数学  田河生長 他著  (大日本図書)
理工系の数学入門コース 確率・統計 薩摩順吉 著 (岩波書店)
すぐわかる確率・統計 石村園子 著 (東京図書)
工業応用数学 守田勝彦著 (朝倉書店)
理工学基礎課程のよくわかる工業数学 古川昌司、鈴木芳文、近浦吉則、田中洋介著 (東京教学社)
授業の進め方
前期4時数は、教科書「工業数学の基礎」について、講義、問題演習を行う。問題演習は全員の参加で行う。後期2時数は、教科書「確率統計」のうち、統計についての講義、問題演習を行う。
授業内容
前期 後期
1 1次方程式による数式モデル 1 標本の抽出
2 2次方程式による数式モデル 2 標本分布
3 連立方程式による数式モデル 3 正規母集団と二項母集団、母数の点推定
4 2次関数による数式モデル 4 信頼度と信頼区間
5 三角関数による数式モデル 5 カイ2乗分布とt分布
6 指数関数による数式モデル 6 母平均の区間推定
7 対数関数による数式モデル 7 母分散の区間推定
8 ベクトルによる数式モデル 8 母比率の区間推定
9 行列による数式モデル 9 後期中間試験
10 微分による数式モデル;力学、熱分野 10 仮説の検定
11 微分による数式モデル;化学分野 11 対立仮説と棄却域
12 積分による数式モデル;物理分野 12 母平均の検定
13 積分による数式モデル;電気分野 13 母分散の検定
14 微分方程式による数式モデル 14 母比率の検定
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
前期は定期試験を60%、レポート30%、演習点10%で評価する。後期は定期試験を70%、レポート30%で評価する。前期の評価50%と後期の評価50%で最終的な評価とする。
学生へのメッセージ
本授業は工学・工業技術の基礎であり、将来の応用範囲は広い。前期では様々な応用例に言及するので、実社会・日常での事例にも関心を持ち、基礎・応用両面での理解を深めること。また、後期の統計も工業の基礎であり、重要な分野である。両方の授業において、授業内容の定着を図るために演習によるトレーニングを行うので、積極的に参加すること。授業中のマナーに気をつけて授業への集中に努力することも含め、毎回の授業を大切に受けること。学習に取り組む意義をよく考え、知識と心の両面において成長を図ること。
学習・教育目標
(生産工学)
A-1,A-2 学習・教育目標
(システムデザイン工学)
A-1 学習・教育目標
(生物応用化学)
B-1