授業科目 担当教員 開講期
高分子材料学
(Polymeric Materials)
松原 靖廣 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
15260 5年 材料工学科   1単位
授業目標
動物、植物など生体はことごとく高分子からできている。また最初に合成高分子として登場したのは、1938年のナイロンの登場に始まる。以来、合成高分子材料は合成繊維、ゴム、成形材として広く利用されプラスチックスの時代といえよう。高分子材料の応用はあらゆる分野にまで拡大され,今日では高分子材料の知識がなければその応用が難しくなっている。幅広い分野であるが,どのように低分子から高分子ができるのかまたそれが材料としてどのような物性を示し応用がどのように広がっていくのかということを半期の授業時間でできるだけ完結した内容で理解できるようにする。
教科書
高分子材料化学 吉田 泰彦・荻原 時男 他著  三共出版
参考書
特に指定しません。いろいろな高分子関連の書籍に目を通すべきです。プリントとして配布資料あり
授業の進め方
分子モデル,実際のプラスチックス,原料,製品を見せて具体的に知識と実物が結びつくよう授業を進める。
授業内容
1 高分子材料の基礎:教科書1〜10P:高分子科学の歴史・高分子の利用の歴史 分子量・構造式等基礎知識(19〜21p)

2 高分子合成1:教科書10〜19p:重縮合(ポリエステル・ポリアミド)
3 高分子合成2:教科書10〜19p:重縮合(ポリエステル・ポリアミド・ポリイミド等)
4 高分子合成3:教科書10〜19p:付加重合系(ラジカル重合,イオン重合)
5 高分子合成4:教科書10〜19p:付加重合系(ラジカル重合,イオン重合)共重合・モノマー反応性(Q・e論)

6 高分子合成5:配位重合(立体規則性ポリマー):付加重縮合(フェノール樹脂,尿素樹脂)重付加(ポリウレタン系,エポキシ樹脂)

7 6週の続きおよび高分子合成の総括
8 中間試験
9 汎用高分子材料の全般的性質:教科書30p〜62p:熱的性質(ガラス転移点等),汎用合成高分の物性の各論

10 汎用高分子各論2 30-62p:応力ひずみ曲線,粘弾性,誘電性,材料の区別と分類
11 汎用高分子各論3 9〜10週の続きと情報社会を支える材料 63-74p
12 金属に変わる高分子材料-エンジニアリングプラスチックス1,75-110p

13 エンジニアリングプラスチックス2,ポリイミド,超耐熱性高分子,高強度高弾性高分子

14 エンジニアリングプラスチックス2,ポリイミド,超耐熱性高分子,高強度高弾性高分子

15 期末試験
成績評価の方法
定期試験の得点を100%で評価する。

学生へのメッセージ
身の回りにたくさんつかわれている高分子材料、 まだまだ限りない開発への夢のある機能性材料、ハイテク材料へといろいろな思いをめぐらせて知識を整理しましょう。
学習・教育目標
(生産工学)
B 学習・教育目標
(システムデザイン工学)
  学習・教育目標
(生物応用化学)