授業科目 担当教員 開講期
有機化学
(Organic Chemistry)
松原 靖廣 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
15180 3年 材料工学   1単位
授業目標
有機化学は,我々が有機生命体であるから一般的な教養として身につけるべきである。できるだけ身近な事例たとえば,洗剤,石油製品,プラスチックス,医薬品などが実に生活に役立っていることと,一方では今日問題になっているフロンガス,環境ホルモン,ダイオキシン,トリハロメタン等発ガン性物質など人類の将来に関わる所業に有機化学が深く関わっていることの両面を結びつけた授業を行う。化学構造式と関連してどんな性質があるのか,危険性はどうであるのか理解できるようにしたい。

教科書
新版 現代の有機化学  井畑 敏一 著  三共出版社
参考書
“反応から見る基礎有機化学 松村 功啓、 柏村 成史 共著 三共出版” 他 できるだけいろいろな有機化学の教本に目をとおしたほうがよい。 
授業の進め方
教科書の内容に従い進めていく。分子模型を使う。 演習問題や内容を補足するプリントを授業中に配布する。
授業内容
1 有機化学を学ぶにあたって(教科書1-9p):有機化学の歴史:炭素の化学結合構造、有機の化学反応
2 有機化学を学ぶにあたって2(〃1-9p、19-24P):構造式:官能基:身の回りの有機化合物 石油・石炭
3 アルカン(〃9-16p):命名法:立体配座:結合:構造:物理的性質:反応性(燃焼、ハロゲン化)
4 アルカン2(16-19p 24p):一般生成法:おもなアルカン:章末練習問題
5 シクロアルカン(25-29p):命名法:物理的性質:化学的性質:合成法 他:章末練習問題
6 アルケン(30-34p):命名法:構造:物理的:化学的性質および反応:付加反応
7 アルケン2(34-40p):付加反応:2量化反応:酸化反応:アルケンの一般的合成法 :章末練習問題
8 中間試験
9 アルカジエン(41-43p):累積ジエン:共役ジエンの構造:ブタジエンの反応性 他:章末練習問題
10 アルキン(45-48p):命名法:構造:物理的性質:化学的性質および反応:付加反応:
11 アルキン2(45-48p):付加反応(水の付加):主な化合物:章末練習問題
12 芳香族炭化水素(51-55p):命名法:構造:物理的:化学的性質:反応性
13 芳香族炭化水素2(55-60p):置換反応:親電子置換の配向性、反応性、置換基、一般合成法他
14 芳香族炭化水素3(60-66p):縮合多環芳香族炭化水素:芳香族性:主な化合物:章末練習問題
15 期末試験
成績評価の方法
試験点80%:授業状況20%

学生へのメッセージ
覚えることも大事ですが、いろいろな現象、事象と関連づけてたとえばエチレンは,果物が熟する時に発生したり,紅葉とも関係があるんだな・・と有機化学を勉強しましょう。関連する教科として,有機・無機実験(4年材料)、高分子材料学(5年材料)があります。