授業科目 担当教員 開講期
基礎化学実験
(Experiments of Fundamentel Chemistry)
衣笠 巧・間淵 通昭 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
16431 1年 生物応用化学科 必修 2単位
授業目標
前期は、安全や環境に関する講義とともに、基本的な化学実験器具の使い方、実験操作および実験ノート・レポートの作成法をマスターする。後期は、身近な物質や現象に関連する実験、金属イオンの定性分析実験を通して、化学と生物工学への関心を高める。
教科書
基礎化学実験テキスト 新居浜高専・生物応用化学科 編集
実験を安全に行うために 化学同人編集部 (化学同人)
続実験を安全に行うために 化学同人編集部 (化学同人)
配布プリント
参考書
はじめての化学実験  西山隆造、安楽豊満 著  (オーム社)
中・高校生と教師のための化学実験ガイドブック  日本化学会 編  (丸善)
定性分析<常量法>改訂版  武藤義一 監修  (実教出版)
図解とフローチャートによる定性分析  浅田誠一 他著  (技報堂出版) など
授業の進め方
前期は講義と実験、後期は実験を行う。実験の結果はノートに記録し、レポートにまとめて提出する。レポート提出期限は、実験終了後1週間以内とする。
授業内容
前期 後期
1 ガイダンス、実験室案内 1 ペーパークロマトグラフィ
2 化学実験の安全(講義:実験室の安全) 2 紙を作る
3 化学実験の安全(講義:劇毒物・危険物等) 3 お酒の蒸留
4 実験ノート作成指導 4 コーヒーサイフォン
5 器具使用法(実験:駒込ピペット、試験管、ガスバーナー等の扱い) 5 色素の合成
6 器具使用法(実験:溶液の希釈、液性検査等) 6 大根の酵素
7 器具使用法(実験:沈殿形成、ろ過等) 7 DNAの抽出
8 中間試験 8 中間試験
9 器具使用法(実験:ガラスの性質、ガラス細工等) 9 第1属陽イオンの分離・検出
10 地球環境問題(講義:水質・大気等) 10 第2属陽イオンの分離・検出
11 地球環境問題(講義:廃棄物等) 11 第3属陽イオンの分離・検出
12 地球環境問題(実験:COD法による水質検査) 12 第4属陽イオンの分離・検出
13 地球環境問題(実験:プラスチック中の塩素チェック) 13 第5属陽イオンの分離・検出
14 地球環境問題(実験:プラスチックのリサイクル) 14 陽イオンの分属
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
実験50%(実験ノート・報告書の提出)、定期試験50%とする。報告書の提出が遅延した場合、実験点を30点、2回以上遅延したり不提出の場合、実験点を0点とする。
学生へのメッセージ
高専では、将来、実践的技術者として活躍するために、実験は最も重要な科目と位置づけている。前期は応用化学・生物工学における基礎的実験操作を身につけることを主眼とし、実験に対する真摯な態度を養ってもらいたい。また、安全に対する意識を高めるため、白衣・保護メガネの着用などに関して厳しく指導する。後期は、身近な物質や現象に関する実験から、自然現象の不思議さとその原理解明の興味深さを体感してほしい。