授業科目 担当教員 開講期
化学工学1
(Chemical Engineering 1)
衣笠 巧 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
16270 4年 生物応用化学科 必修 2単位
授業目標
化学量論計算の基礎となる単位と次元の取り扱いに習熟し、物質収支およびエネルギー収支計算の演習を通じてプロセスの定量的な扱いを身につける。
教科書
解説化学工学改訂版  竹内雍 他著  (培風館)
参考書
化学工学の基礎と計算(原書第4版)  D.M.Himmelblau 著 大竹伝雄 訳  (培風館)
化学工学量論第2版  江口彌 著  (化学同人)
化学工学の基礎  柘植秀樹 他著  (朝倉書店)
化学工学の計算法  市原正夫 他著  (東京電機大出版局) など
授業の進め方
講義形式で教科書、プリントと板書を中心に進める。できるだけ多くの演習問題を解かせて内容の理解を深めさせる。
授業内容
前期 後期
1 序論 : 化学工学とは、化学プロセスと単位操作 1 物質収支 : 相間移動プロセス
2 工学計算基礎 : 測定値と誤差、グラフ表示 2 物質収支 : 複雑なプロセス
3 工学計算基礎 : 対数グラフ、最小二乗法 3 物質収支 : 化学反応と化学量論
4 工学計算基礎 : 数値積分 4 物質収支 : 化学反応を伴うプロセス
5 工学計算基礎 : 単位系、SI単位 5 物質収支 : リサイクルを伴う反応プロセス
6 工学計算基礎 : いろいろな物理量と単位 6 エネルギー収支 : エネルギー収支の基礎
7 工学計算基礎 : 単位換算 7 エネルギー収支 : 温度変化、相変化を伴うプロセス
8 中間試験 8 中間試験
9 物性と平衡 : 理想気体と実在気体 9 エネルギー収支 : 物質収支との結合
10 物性と平衡 : 実在気体の混合物 10 エネルギー収支 : 化学反応と反応熱
11 物性と平衡 : 一成分系気液平衡、蒸気圧 11 エネルギー収支 : 化学反応を伴うプロセス
12 物性と平衡 : 二成分系気液平衡、Raoultの法則 12 エネルギー収支 : 機械的エネルギー収支
13 物質収支 : 物質収支の基礎 13 移動現象基礎 : 移動現象の基礎速度式
14 物質収支 : 単一装置および複数装置 14 移動現象基礎 : 移動現象のアナロジー
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
定期試験の結果を80%、提出物の内容を20%として評価する。
学生へのメッセージ
化学工学は、化学製品の生産を工業的に実現するための操作について学ぶ科目であり、実践的技術者として必ず身につけておくべき内容を含んでいる。特に本科目は、その最も基礎となる単位の扱いや収支計算を学ぶ化学工学基礎のコア科目である。また、他の化学系の講義が縦糸とすれば化学工学は横糸と呼ばれるように、様々な現象を包括して捉える視点を持つのが特徴でもある。本科目の理解には、数学、物理、化学の基礎的な素養を必要とする。
学習・教育目標
(生産工学)
  学習・教育目標
(システムデザイン工学)
  学習・教育目標
(生物応用化学)
B-1、B-2、B-4