授業科目 担当教員 開講期
量子化学
(Quantum Chemistry)
勝浦 創 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
63370 2年 生物応用化学専攻 選択(SC-1) 2単位
授業目標
個々の原子、分子について理解するためにシュレーディンガーの波動方程式、不確定性原理など量子論の概念を理解する。これらを並進運動、振動運動、回転運動へ展開し水素型原子の構造とスペクトルについて理解することを目標とする。
教科書
アトキンス 物理化学(上)第6版    千原秀昭・中村亘男 訳  (東京化学同人) 及び配布プリント
参考書
量子化学  中田宗隆 著  (東京化学同人)
なっとくする量子化学  中田宗隆 著  (講談社)
量子化学  原田義也 著  (裳華房)
授業の進め方
教科書にそって、各授業において配付するプリントに沿って授業を進める。
授業内容
1 量子力学の起源(1):黒体放射、プランク分布
2 量子力学の起源(2):熱容量、原子スペクトルと分子スペクトル
3 量子力学の起源(3):波と粒子の二重性
4 シュレーディンガー方程式(1)
5 シュレーディンガー方程式(2)
6 波動関数に含まれる情報(1)
7 波動関数に含まれる情報(2)
8 中間試験
9 不確定性原理
10 並進運動
11 振動運動
12 回転運動
13 水素型原子の構造とスペクトル(1)
14 水素型原子の構造とスペクトル(2)
15 期末試験
成績評価の方法
中間試験と期末試験の結果(100%)で評価を行う。
学生へのメッセージ
個々の分子や原子について研究するためには微小な世界(量子の世界)を取り扱わなければならない。量子の世界は、私たちの世界とはかなり異なり、直感的に理解しずらく、理解のためにはある程度数式が必要であるが、量子化学は化学の世界でおこる現象を理解するためには必須である。式の誘導はかなり煩雑であるが、式の物理的意味を理解しようと努めて欲しい。物理(力学、波)と数学(演算子、直交座標と極座標の変換)について復習しておくこと。
学習・教育目標
(生産工学)
  学習・教育目標
(システムデザイン工学)
  学習・教育目標
(生物応用化学)
B-1、B-2、B-4