授業科目 担当教員 開講期
国文学
(Japanese Literature)
野口 裕子 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
68130 1年 全専攻 選択 2単位
授業目標
日本文学史の中で女性が果たした役割を知り、日本近現代の女性作家による代表的な二作品を読むことで、広い視野を持って文学に接することができるようにする。それを通して、広く社会に目を向け、男女のあり方について考えることを目指す。また、二作品の文体の違いに着目することで、文体に対する意識を鮮明にし、自身の文章表現能力の向上を目標とする。
教科書
『女坂』 円地文子著(新潮文庫) 
『おはん』 宇野千代著(新潮文庫)
自作プリント
参考書
『円地文子の軌跡』 野口裕子著(和泉書院) 
『女性文学を学ぶ人のために』 渡邊澄子編(世界思想社)
授業の進め方
講義形式を主とするが、各々が作品を読解することを前提として行う。
レポートや小作文を課し、理解度に注意を払う。
試験は論述式で行う。
授業内容
1 日本文学史における女性
2 日本近代文学の女性作家(1)樋口一葉
3 日本近代文学の女性作家(2)与謝野晶子
4 『女坂』の背景と作家円地文子
5 『女坂』を読む(1)
6 『女坂』を読む(2)
7 『女坂』を読む(3)
8 作家宇野千代について
9 『おはん』を読む(1)
10 『おはん』を読む(2)
11 『女坂』と『おはん』の文体について
12 男性作家が描く女性と女性作家が描く女性 
13 日本現代文学における女性作家 
14 フェミニズムという視点
15 期末試験
成績評価の方法
定期試験(70%)レポート(30%)で評価する。
学生へのメッセージ
現代社会において、男女共生を考えるのは必須の要件である。しかし、未だ声を大にして「共生」と言わなければならない状況にある。文学において女性の果たしたことの大きさを知り、学生諸君が真の共生を遂げるために、自ら考える基礎となればと思っている。同時に、文体を意識し、表現できるようにする一助になればと考えている。
学習・教育目標
(生産工学)
D-1 学習・教育目標
(システムデザイン工学)
D-1 学習・教育目標
(生物応用化学)
C-1、D-3