授業科目 |
担当教員 |
開講期 |
機械設計製図 4
(Machine Design and Drafting 4)
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(前期)谷口 佳文 (後期)金沢 克明
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通年
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科目番号 |
対象学年 |
必修・選択の別 |
単位数 |
11840
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4年 機械工学科
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必修
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3単位
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授業目標 (前期) 機械設計製図4の前期の課題は、『歯車減速機の設計製図』である。 歯車減速機は変速装置の一つであり、構造が比較的簡単で動作が確実であることから、多くの産業分野で利用されている。歯車減速機には、歯車、軸、軸受などの主要な機械要素が含まれており、基礎的な機械設計製図の課題として取り上げている。 本授業は、機構学、材料力学で学んだ知識を基にした設計計算および図面の作成を通して、設計製図の基本的な流れを理解することを目標とする。
(後期) 2サイクルガソリンエンジンの主要部品の設計製図を行うことによって、機械工学のみならず物作りにおいて最も基本的で且つ重要である設計手法を習得することを目標とする。
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- 教科書
- (前期) 歯車減速機の設計製図プリント 谷口作成
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(前期) JISにもとづく機械設計製図便覧(第9版) 大西清 著 (理工学社)
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(後期) 空冷2サイクルガソリンエンジンの設計製図プリント 金沢作成
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- 参考書
- (前期) 機械設計(9) (歯車減速機の設計製図) 須藤敏男 著 (パワー社)
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(後期) 機械設計演習(エンジン編) 小熊正編 (パワー社)、実際のエンジン部品
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授業の進め方 (前期) 各自に与えられた設計課題(電動機出力と回転数、出力側回転数)について、歯車、軸、軸受等の設計計算をし、その値を基に図面を作成する。 最初の4週は教室にて設計計算を行う。5週目から製図室に移動し、設計計算のチェックを受けたものから図面を作成する。
(後期) 各自に与えられた設計課題の諸元を基に、各部品の設計計算を行い、これを基に組立図および部品図を仕上げる。
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授業内容
(前期) 1〜 4週 設計計算 5週 設計計算書提出、組立図の作成 6〜 9週 組立図の作成 10週 組立図提出、部品図の作成 11〜14週 部品図の作成 15週 設計計算書・製図提出
(後期) 16〜18週 エンジン諸元の決定: ・ピストン、シリンダ、および連接棒の基準寸法の決定 ・吸気孔、排気孔および掃気孔の寸法決定 19〜21週 熱効率の算出: ・予想指圧線図の作成 ・平均有効圧力の算出 ・予想出力の算出 ・予想熱効率の算出 22〜24週 クランク軸、連接棒、ピストン、シリンダの設計: ・使用材料の選択 ・強度計算と詳細寸法の決定 25〜30週 図面作成: ・組立図 ・部品図
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成績評価の方法 (前期) 設計計算書 (説明した設計計算書作成上の留意点を守っているか) 20% 寸法の正確さ (設計計算書通り図面ができているか、 個々の部品図から製品が組み上がるか) 20% 図面 (製図の基本事項を守っているか、丁寧に仕上げているか) 60%
(後期) 設計計算書50%、設計図面50%として評価する。
前期および後期を平均して総合評価とする。
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学生へのメッセージ (前期) 加工方法、組立など実際に作ることを常に念頭において、設計製図を進めるように心掛けることが大切です。各種機械要素の規格は、便覧等を利用して調べてください。自ら調べる習慣を身に付けることが大切です。
(後期) 既に学んできた、材料力学、機械力学、機械製作法、材料学、熱力学などの知識を実際の機械設計に如何に応用していくかを理解し、さらにこれも既に習得した機械製図の知識を用いて具体的に図面化できるように心掛けてください。また、鉛筆を用いて図面を描く苦労を味わって作図に習熟し、さらに図面の読み方を修得することが大切です。
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学習・教育目標(複合融合) |
B |
学習・教育目標(生物応用化学) |
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