授業科目 担当教員 開講期
機構学
(Theory of Mechanism)
谷口 佳文 通年
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
11340 3年 機械工学科 選択 2単位
授業目標
 各種の自動機械やロボットの動く部分には、リンク、歯車、ベルト、カムなどが使用されており、機械を開発・設計する技術者にとって機構の知識は欠かすことができない。本授業は、これら伝動機構の動作の原理、運動について理解することを目標とする。

教科書
機構学  森田均 著  (サイエンス社)
参考書
機構学 小川潔 他著 (森北出版)
図説機構学 福永節夫 著 (理工学社)
新しい機構学 塩崎義弘 他著 (共立出版)
わかる機構学 石田健二郎 他著 (日新出版)
授業の進め方
 最初に、連鎖、瞬間中心などの機構学の基礎的事項および機械要素の速度・加速度の図式解法について説明する。その後、摩擦伝動装置、リンク装置、歯車装置、カム装置、巻掛け伝動装置などさまざまな機構を説明し、これらの応用例を紹介する。
 授業は、教科書に沿って進めるが、教科書に記載されていない内容で必要と思われる事項はプリントで補足説明する。また、授業内容の理解を深めるために、授業の最後に適宜問題演習を行う。

授業内容
前期 後期
1 連鎖と機構

1 歯車装置の基礎

2 瞬間中心 2 かみあい率
3 瞬間中心の求め方 3 滑り率
4 機構における速度・加速度 4 干渉・切下げ・転位
5 速度の求め方 5 各種歯車
6 速度の求め方 6 歯車列
7 加速度の求め方

7 歯車列
8 中間試験 8 中間試験
9 転がり接触 9 カムの種類
10 角速度比一定の転がり接触 10 基礎曲線とカム線図

11 変速摩擦伝動装置 11 板カムの輪郭の描き方
12 四節回転連鎖

12 種々のカム

13 スライダクランク機構 13 平ベルト・Vベルト伝動
14 直線運動機構 14 チェーン伝動
15 期末試験 15 期末試験
成績評価の方法
4回の定期試験を80%、課題提出物(授業中の演習および宿題)を20%で評価する。
学生へのメッセージ
・本科目では機構の運動を取り扱うので、物理で学んだ力と運動が基礎知識として必要です。
・数式がたくさん出てきますが、丸暗記せず、順を追って導き出せる様にしてください。
・授業の最後に適宜演習を行うので、演習を通してその日の授業内容を理解してください。