授業科目 担当教員 開講期
流体機械
(Fluid Machinery)
松田 雄二 前期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
11270 5年 機械工学科 選択 1単位
授業目標
主に、遠心ポンプをとりあげ、ポンプの計画・設計に必要な知識を習得する。また、水力学で履修した水の流れの概念に加え、流体機械の“流体の作用”を、実験的、経験的(工学実験、機械設計製図5に関連)に理解することを目的とする。


教科書
流体のエネルギーと流体機械 高橋 徹 著 (理工学社)
参考書
水力学 宮井 善弘、木田 輝彦、仲谷 仁志 著 (森北出版)
演習 流体機械 村上 光清、部谷 尚道 著 (森北出版)
授業の進め方
教科書を中心に、実例を題材にした例題を解きながら、流体機械の理論を理解する。
また、機械設計製図5の“渦巻きポンプの設計”と並行して、設計における実践的な計算方法を理解する。


授業内容
1 水力学の基礎1 : 圧力、動水力学、運動量理論

2 水力学の基礎2 : 粘性流体、相似則、演習問題

3 ターボ式流体機械 基礎理論(オイラーの揚程の式)

4 遠心ポンプ1:理論揚程、比速度、羽根車の形状
5 遠心ポンプ2:遠心ポンプの構造、ポンプの特性、キャビテーション
6 遠心ポンプ3:遠心ポンプの設計

7 遠心ポンプ4:演習問題

8 中間試験
9 遠心送風機・圧縮機1:空気機械の理論

10 遠心送風機・圧縮機2:効率と特性、演習問題

11 水車1:水車の形式、落差、流量、効率、比速度

12 水車2:ペルトン水車、フランシス水車、プロペラ水車、ポンプ水車

13 水車3:演習問題

14 油圧機壊:概説、動力伝達方向の流れ

15 期末試験
成績評価の方法
2回の定期試験80%とノート20%で評価する。
学生へのメッセージ
水車・ポンプに代表されるように、人類は古代から水を用いて動力を得たり、水に作用を与えたり様々な工夫がなされてきた。これらの原理や機構を、水力学(4年通年)を基礎として、機械設計製図5とともに設計の観点から学習し、流体を用いた動力機械を理解しよう。


学習・教育目標(複合融合)   学習・教育目標(生物応用化学)