授業科目 担当教員 開講期
応用数学 A
(Applied Mathematics A)
上出 拓郎 後期
科目番号 対象学年 必修・選択の別 単位数
11111 4年 機械工学科  選択 2単位
授業目標
(1) 複素関数・フーリエ級数の計算に慣れる。
(2) ベクトル解析の実用計算に慣れる。
(3) 十進BASICとEXCELのVBAを使って計算力をつけた上で理解を深める。
教科書
応用数学  田河生長著  (大日本図書)
数学応用の道具箱  上出拓郎著 (新研マシナリー)
参考書
応用数学問題集  田河生長編著  (大日本図書)
上出拓郎ホームページ掲載のサンプルプログラム、練習問題
授業の進め方
電子計算機室で授業を進める。十進BASIC 、EXCELのVBA を方便として使う。 (1)演習主体とし、学生は、自ら考え、手を動かす。(2)手描きの作図を多く課し、数式の理解を深める。(3)できるだけ機械工学に身近なテーマを練習に選ぶ。
授業内容
1 複素関数:  オイラーの公式        -複素平面表示     
2 複素関数:  正則関数           -速度ポテンシャルと流線
3 複素関数:  写像             -円→楕円→翼型           
4 複素積分:  複素積分           -翼の揚力、逆ラプラス変換
5 フーリエ級数:周期関数、直交性       -鋸、四角波のグラフ
6 フーリエ級数:フーリエ係数、フーリエ級数  -実験データから固有振動数を推測する
7 フーリエ変換:複素形式、フーリエペア
8 中間試験
9 フーリエ変換:たたみこみ、入力・出力    -周波数応答とボード線図
10 ベクトル解析:ベクトルの内積・外積     -力とモーメントの諸問題
11 ベクトル解析:ベクトル関数         -曲線・速度・加速度・接線・法線
12 ベクトル解析:曲面をあらわす関数      -曲面の接平面と法線
13 ベクトル解析:スカラー場、勾配、ベクトル場 -速度ポテンシャル・流線、電位・電気力線          
14 ベクトル解析:発散・回転          -流れ、グリーン・ガウス・ストークス        
15 期末試験
成績評価の方法
定期試験の点を 50%、コンピュータを用いた通常の練習課題を40%、課題の発表の方法を10%で評価する。
学生へのメッセージ
応用数学は工学の基礎で、応用範囲は広い。 実社会・日常の応用にも関心を持って、手を使い、実用することで基礎の理解を深めることができる。 解答には必要に応じ、適切な図・ダイヤグラムを鉛筆での描画、ステップバイステップの説明を挿入することが大切である。 機械的に公式に数字を入れて計算するだけでは、応用のできる数学を学んだことにはならない。
学習・教育目標(複合融合) A1 学習・教育目標(生物応用化学)